2006-01-01から1年間の記事一覧

ひとりっ子(グレッグ・イーガン、ハヤカワ文庫SF)

2006年も押し迫ってあと10日ほど。あぁ忙しい、という時ってかえって現実逃避をしたくなるもので。 難解だけに何回か読み返すのが常のイーガンの新刊(短編集)ですので、たぶん読了する頃には年を越してるでしょう。良いお年を。 ・・・最初の2編読んだ感じで…

青鱗館の恐怖 帝都探偵物語(赤城毅、光文社カッパノベルス)

「くだんのはは」の前に読んでたけど書き忘れてました。妖怪モノです。「木乃伊」の文庫落ちまでが長かったので、ノベルズ版で読んでしまいました。 内容自体はいつもどおりですが、タイトルについて一言。 「ハエ男の恐怖」という映画の邦題は秀逸だなぁと…

くだんのはは(小松左京、ハルキ文庫)

ハルヒ文庫の小松作品は絶滅危惧種なので行きずりの本屋で保護。なんかここんとこ妖怪モノが続いてるような気が。 くだんのはは・・・芦屋のお屋敷の見てきたような描写や戦時中の少年の考え方・行動とか、ラスト1行の衝撃とか、小松節を堪能させていただきま…

RD-XD92D 3代目襲名

AV

初代よりも病篤く、2代目は起動すれば必ずフリーズし、全ての予約録画を録り損ねるという事態に及びました。HDDや設定の初期化などを施した後も治まらず、この一週間ほどはご隠居のRD-XS40が復帰してAVライフをなんとか繋いでおりました。先週のKanonを逃し…

虹のつばさ(赤城毅、講談社ノベルズ)

赤城毅の最高傑作!ひたすら楽しいだけの本! 読み返すのは久々、3度目か4度目。「紅の豚」をベースに、ラピュタやカリ城、ナディア、黒い三連星、仮想戦記、宝島―いろんな要素が詰め込まれたストーリー、キャラクター。それを萌え萌えシンプルかつ懐かしい…

ホクサイの世界(小松左京、ハルキ文庫)

ショートショート全集の1。古本屋でなんとなく購入。 60年代「宇宙塵」掲載のものが多いようで、ちゃんとSFしてるのが多い気がします。 「花のこころ」・・・ひょっとして生け花雑誌にこんなファーストコンタクトSFを載せてたんでしょうか。 ホクサイの世界―小…

神様のパズル(機本伸司、ハルキ文庫)

ちょっと前に話題になってたけどすっかり忘れてて、こないだ書店で平積みになってたので手を出してみました。映画化されるそうで、そのキャンペーンなんですな。表紙からしてすっかりラノベだと思いこんでましたが、最近では棚自体見かけなくなってきたハル…

蟲忍-ムシニン-(古橋秀之&前嶋重機、徳間デュアル文庫)

なんとなく古本屋で購入。 なんか、巨大な物語の氷山の一角みたいな感じです。自分にもうちょっと若い感覚が保ててればもっと面白がれたのかもしれません。蟲忍―ムシニン (徳間デュアル文庫)作者: 古橋秀之,前嶋重機出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2004/0…

私が愛した木乃伊 帝都探偵物語(赤城毅、光文社文庫)

久々の木暮十三郎シリーズ。光文社ノベルのほうでも新刊が出てたので、それにあわせての文庫化ですな。なんか装丁が前のと違うような気がしますが。私が愛した木乃伊 (光文社文庫)作者: 赤城毅出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/11/09メディア: 文庫この…

RD-XD92D 調子悪い

AV

2代目襲名して1週間ですがもう調子悪くて、初代と同様のフリーズ病に罹ってます。Kanonが録れてたのは重畳ですが、ネギま!?と蟲師とガイキングとガンダム0083を逃しました。ERR-06という表示が出て、電源が入らなくなったこともあります。サポセンによると…

RD-XD92D 2代目襲名

AV

壊れたRD-XD92Dですが、買って間もなかったこともあって、店で交換に応じてもらえました。外して持ち込んで、新品本体をもらってきて、今しがた接続と設定を終えました。案ずるより産むが何とかで、正味2時間ほどで概ね以前の環境まで戻せました。ま、慣れて…

邪魅の雫(京極夏彦、講談社ノベルス)

京極堂は肩凝りと鬱に効くため、苦行を終えるまでは読むまいと放置していた本。それにしても重い。 書評などを見てると以前ほどの輝きは無いようですし、読み始めた感じやや冗長かな、と。 むー。ミステリって京極くらいしかまともに読んでないので、もう一…

RD-XD92D壊れる疑惑?

AV

東京での3日間に及ぶ苦行に耐えて帰ってきたものの、どーやら土日にかけての録画が全滅してるようす。ガイキング(BSデジタル)が、メビウスが、ボウケンジャーが、妖奇士が、ガンダムポケ戦(BSデジタル)最終回が・・・録れてない! ちょっと前から、起動して…

遥かなり幻の星(豊田有恒、角川文庫)

たった今読み終わった新幹線の車内から携帯で書き込んでみるテスト。 昭和56年初版の古本。最初に書いた長編SFだそうで、アラもめだちますが、結構幅広い科学分野の記述も多く、これぞSF!という熱さが気持ち良かったです。遥かなり幻の星 (角川文庫 緑 377-…

廃園の天使II ラギッド・ガール(飛浩隆、ハヤカワSFシリーズJコレクション)

グラン・ヴァカンスの続き/番外編の中短編集。新幹線の復路用に秋葉原の書泉で購入。 ・・・中盤ですが、もう一周読むことに決めました。一旦ほどいた物語を2周目で再構築する、って感じですか、この物語的に言えば。細かな感想は後ほど。 ・・・読了。 飛氏の作…

せちやん 星を聴く人(川端裕人、講談社文庫)

SETIにまつわる少年群像、なんだろうと思います。まだ序盤ですが。 ・・・金曜日、上京中の新幹線で読了。 あれ〜? 川端さん何かあったんですかねぇ? プロットやキャラはこれまでの作品と似た構成なのに、この寂寥感はいったい何なんでしょう。せちやん 星を…

移動都市(フィリップ・リーヴ、創元SF文庫)

http://d.hatena.ne.jp/p17n/20061004 アンテナにも設定してあるページですが、ここのレビューがなかなかふるっていたので、興味のあった本。 まだ序盤ですが、なるほどこれぞ宮崎アニメ。声も絵も感想すらも概ね上記ページのとおりです。あー、ラピュタ観た…

クライマーズ・ハイ(横山秀夫、文春文庫)

先日NHKで佐藤浩市主演のドラマが再放送されてたので、それを観ました。いやー、痛い。横暴な社長と頑迷極まるその取り巻きって構図は、どこの中小新聞社でもああなのか。群馬は以前の勤務地で、全然山登りなんぞしませんでしたが、そこそこ知ってる土地でも…

短編集 シャーロック・ホームズのSF大冒険 下(M・レズニック/M・H・グリーンバーグ編、河出文庫)

タイトルどおりのアンソロジー集。ソウヤーだけは読んでおこうかなと下巻だけ購入。というか、他に知ってる作家が居ない(^^;)。 「未来からの考察―ホームズ最後の事件」(ロバート・J・ソウヤー)・・・観測問題に持って行きますか、いやお見事。たしかにホー…

黄金のアポロ(高千穂遙、角川ノベルズ)

昭和60年初版の古本。 他に読むべき本はいくらでもあるのに、古本屋で買って速攻読んでる私です。好きなんだもん、しょうがない。中学生時分以来、10回は読んでる気がします。高千穂遙の最高傑作(俺の中で)。書きたくて書きたくてしょうがなかったんだろう…

地下都市ブルーシティーの秘密(小倉尚継、北方新社)

青森のローカル出版物。星野之宣とは関係ありません。 「豪雪の青森市の地下に密かに建設された常夏のブルーシティーの危機。明晰小原探偵の推理と三美女とのロマンの結末は」というオビに、たまらなくバカSFとバカミステリのにおいを感じて、行きずりの青森…

廃園の天使I グラン・ヴァカンス(飛浩隆、ハヤカワ文庫JA)

イーガン的な電脳空間を舞台にした、AIたちと侵略者とのサイバーバトル。 だと最初は思ったんです。風景も語り口も美しいし、アクションも豊富だしキャラも立ってるし、脳内画像はジブリ系で読み進めてたわけです。 が、中盤で侵略者側が再侵攻を始めたあた…

RD-XD92Dと地デジ。

AV

地デジ環境で2週間過ぎました。 仕事柄、地デジ万歳で生きてきたわけですが、いちユーザーという立場になってみるといろいろと問題も出てきますな。RD固有の問題もあったりしますが、使用感も含めて雑感を。 2番組ハイビジョン録画は順調に出来てます。ガイ…

地球の長い午後(ブライアン・W・オールディス、ハヤカワ文庫SF)

長門有希の100冊のひとつ。1962年に書かれた古典SF。初めて読みますが。 読み始めた感じ、ナウシカやアニメのムシキングなどを想起しつつ、月まで昇った時点で「銀色の髪のアギト」かな、これは。といったところです。すげぇイマジネーションです。SFは絵だ…

海底牧場(アーサー・C・クラーク、ハヤカワ文庫SF)

巨匠の名作の新装版。初めて読みますが。 クラークの海洋SFに星野之宣の表紙絵、藤崎慎吾の解説を付けるとは、実にいい取り合わせです。 読み始めた感じ、すっかり潜らなくなってかれこれ10年近く経ちます(TT)が、やっぱ海はええのう。 ・・・読了。 感想のほと…

春の軍隊(小松左京、新潮文庫)

昭和54年初版の古本。 「春の軍隊」・・・戦中派らしい問題意識で、平和な田舎町に起きた突然の戦争騒ぎの理不尽さを描きます。 「共喰い ホロスコープ誘拐事件」・・・SF臭の薄いコミカル誘拐。ネタとしては「世にも奇妙」でドラマ化してそうな感じ。P72、近頃の…

氷海の狼火(赤城毅、祥伝社NON NOVEL)

「魔大陸の鷹」シリーズの新刊。うーん、ちょっと冗長だなぁ。氷海の狼火―魔大陸の鷹シリーズ (ノン・ノベル)作者: 赤城毅出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2006/09/01メディア: 新書 クリック: 2回この商品を含むブログ (9件) を見る

涼宮ハルヒの溜息(谷川流、角川スニーカー文庫)

第2巻。テレビの第1話、京都アニメの超名作「朝比奈ミクルの冒険」のメイキングで、そーか、舞台裏ではこう撮られていたのか、みたいな。やっぱほんとにビームが出てたのか、なかなか大変なことになってたんだなぁ。 SF臭はかなり薄いですが、P196でキレそ…

地には平和を(小松左京、角川文庫)

昭和55年初版の古本。新刊案内チラシが入ってて(!)、ある意味黄金時代なんでしょう、小松左京の単行本が20冊くらい案内されてます。あと、映画「復活の日」近日公開!とか書いてあります。すげぇ。 「地には平和を」・・・小松御大としてもかなり思い入れのある…

昨日の散財。RD-XD92D。

AV

雑文も書いてみる。 ハイビジョンレコーダーRD-XD92D(東芝)を買いました。現役の同XS40の調子が以前から悪かった(主にDVDドライブ部)のと、地デジダブルチューナー環境を整えたかった頃合だったのと、久々の日曜日まる一日休みで接続・調整の時間が取れ…