2014-01-01から1年間の記事一覧

サテライト‥オペレーション(小松左京、集英社文庫)

宇宙SFがメイン。 「飢えた宇宙」「女か怪物か」「会合-月の誕生-」「割れた鏡-月の死-」が面白かった。 「宇宙を見ろ、アキオ。ほとんど夜ばかりだ。時間も、闇も、虚無も、ほとんど無限だ。宇宙は人間よりも、はるかに妖怪に適しているんだ」(飢えた宇宙…

闇の中の子供(小松左京、新潮文庫)

全体的にはホラー寄りの短編が多いかな。 行政サービスの価格破壊を図る「第二日本国誕生」が面白い。つか電力会社すら選べないのは問題だよね。 「恋と幽霊と夢」は生贄砲を思い出しました。生命の断末魔の瞬間にいろいろとエネルギーがほとばしるという。 …

戦争はなかった(小松左京、新潮文庫)

田舎生活を戦後のノウハウで楽しもうという「木静かならんと欲すれど・・・」が面白い。 「戦争はなかった」も面白い。太平洋戦争敗戦抜きで、今の民主日本がありうるのか、という思考実験。 「四月の十四日間 または-日米もし"再び”戦わば」も面白い。とっ…

小松左京のSFセミナー(小松左京、集英社文庫)

昭和57年発行の古本。さすがに古い。 小松左京ほどの人がガンダムとイデオンの可能性に気づいていなかったのかと、それが意外。小松左京のSFセミナー (集英社文庫)作者: 小松左京出版社/メーカー: 集英社発売日: 1982/06メディア: 文庫この商品を含むブログ…

燃えよ剣(司馬遼太郎、新潮文庫)

大河ドラマ「新選組!」の効果ってすげぇな、と。役者の顔が割とすんなり出てきます。 でも松平容保と徳川慶喜は「八重の桜」で上書きされてました(^^;)。燃えよ剣(上) (新潮文庫)作者: 司馬遼太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1972/06/01メディア: 文…

天地明察(冲方丁、角川文庫)

初冲方丁。 さくさく読めて面白い。キャラが立ってるなぁ。天地明察(上) (角川文庫)作者: 冲方丁出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2012/05/18メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 37回この商品を含むブログ (117件) を見る天地…

おえらびください(小松左京、ケイブンシャ文庫)

おえらびください (ケイブンシャ文庫)作者: 小松左京出版社/メーカー: 勁文社発売日: 1989/01メディア: 文庫この商品を含むブログを見る

模型の時代(小松左京、角川文庫)

「SEXPO'69」がくだらなくて面白かった。 「汚れた月」も酷い話ですが、なかなか良い。模型の時代 (角川文庫 緑 308-21)作者: 小松左京出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 1979/11メディア: 文庫この商品を含むブログを見る

短小浦島(小松左京、角川文庫)

短小浦島 (角川文庫)作者: 小松左京出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 1980/06メディア: 文庫この商品を含むブログを見る

あやつり心中(小松左京、徳間文庫)

「花型星雲」が素晴らしい。 例によって「宇宙と人類(秩序)」について考察するわけですが、天の川銀河を借景に能楽「融」が進行するという絵がもう。 表題作の「あやつり心中」も佳作佳作。 近松門左衛門、井原西鶴、竹本義太夫あたりで絢爛豪華な、それで…

遷都(小松左京、集英社文庫)

平安時代の京都を舞台に、藤原一族の陰謀にまつわる中編3つ。 「糸遊」は若かりし日の紫式部を主人公に、清少納言やら安倍晴明やらでにぎやかでおもしろかった。 「遷都」が時代的には古くて、桓武天皇?が主人公。小説というよりは論文っぽい。 「応天炎上…

おしゃべりな訪問者(小松左京、新潮文庫)

歴史上の人物にインタビューする短篇集。 足利義満の「北山鳴動」 元寇直前の朝鮮人将官、金方慶の「嵐が来れば」 が白眉でしょうか。おしゃべりな訪問者 (新潮文庫 こ 8-9)作者: 小松左京出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1980/08メディア: 文庫 クリック: 1…

ゴルディアスの結び目(小松左京、ハルキ文庫)

「宇宙にとって知性とはなにか」という小松命題に関する4つの連作中篇集。 後に「秩序の拡大再生産がそれではないか」という結論になっていくわけですな。 P50「岬にて」より 日本の自然は、そのままでサイケデリックだ。ゴルディアスの結び目 (ハルキ文庫)…

菜の花の沖6(司馬遼太郎、文春文庫)

嘉兵衛がロシアにとらわれて、なんやかや苦労して帰還します。 やや常軌を逸した行動・言動も目立ちますが、やっぱり連れてきた部下3人が死んでいくのを見守るしかなかったというのはキツイんだろうなぁ。 ロシア士官リコルドさんとの友情?というか信義かな…

菜の花の沖5(司馬遼太郎、文春文庫)

嘉兵衛が全然出てきません(^^;)。 ロシア帝国の極東事情を書き込んでいきます。クルーゼンシュテルン、レザノフ、ゴローニンあたり。 石巻・東松島の若宮丸漂流、儀兵衛・多十郎もちょろっと出てきますが、やっぱり扱いは低かったですね。菜の花の沖(五)作者…

菜の花の沖4(司馬遼太郎、文春文庫)

蝦夷地で本格的に函館開発に取り組みます。 終盤、大阪に帰って1700石積み武装商船を3隻建造します。大商いになってきますな。 クナシリ、エトロフ、千島列島など北方領土問題の事の起こり、というか「領土」の認識がそもそも違ったのだ、ということを説明し…

菜の花の沖 3(司馬遼太郎、文春文庫)

1500石積みの辰悦丸が秋田土崎港で出航し、兵庫で高田屋を文字通り旗揚げし、蝦夷地に入って最上徳内をはじめ幕臣の多士済々と出会いを増やしていきます。 工藤平助、林子平(仙台の偉人?)あたりもちょこっと出てきました(余談で)。 松前藩のアイヌの扱い…

菜の花の沖 2(司馬遼太郎、文春文庫)

嘉兵衛が江戸まで筏で下り、那珂湊で中古船を手に入れ、その五百石船「薬師丸」で日本海航路を秋田土崎まで。淡路島に戻ってムラ社会と和解できました。 熊野、長崎、隠岐、酒田あたりも出てきましたが、石巻や気仙沼には行かないのかな。 しかし関西の地理…

菜の花の沖 1(司馬遼太郎、文春文庫)

江戸時代の廻船商人、高田屋嘉兵衛を描く小説。 というより、江戸期の商品経済そのものが主人公ということらしい。 仕事がらみで、仙台藩の港(気仙沼、石巻)の歴史を調べてみてもなかなか出てこないので、勉強がてら読んでみる。 ・・・ 大阪湾、瀬戸内の…

STYLUS ZX-10(オリンパス)

AV

コンパクトデジカメ リコーR8が壊れたので、代替機を購入しました。 コンデジでレンズが明るいやつ、という注文で店員さんから紹介されたもので、生産終了で安くなってたもの。 ・タッチパネル、内蔵フラッシュを切れば、バッテリーは700〜800枚程度保つ。 …

いちえふ(竜田一人、講談社モーニングKC)

あら、単行本化されたのね。 原発廃炉作業者のガテン系ルポ漫画。 題材の割にくすっと笑える淡々とした感じ。そこがいい。いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1) (モーニング KC)作者: 竜田一人出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/04/23メディア: コミッ…

一宇宙人のみた太平洋戦争(小松左京、集英社文庫)

ショートショート・短編集の古本。 「正午にいっせいに」が面白かった。革命前夜でエンドレスエイト。 あと、「一宇宙人のみた太平洋戦争」は、「戦争下手(戦闘はものすごく強い)の負け上手」てのが面白かった。

一生に一度の月(小松左京、集英社文庫)

ショートショート集の古本。一生に一度の月 (1979年) (集英社文庫)作者: 小松左京出版社/メーカー: 集英社発売日: 1979/05メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る

夜の声(小松左京、集英社文庫)

恐怖系短篇集の古本。夜の声 (集英社文庫 32-C)作者: 小松左京出版社/メーカー: 集英社発売日: 1978/08メディア: 文庫この商品を含むブログを見る

鏡の中の世界(小松左京、ハヤカワ文庫)

ショートショート集の古本。鏡の中の世界 (ハヤカワ文庫 JA 22)作者: 小松左京出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1974/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る

小説・震災後(福井晴敏、小学館文庫)

去年もこの日はこの本を読んでいた気がする。合掌。 東京の人だとこんなもんかね、というのが感想ですが、それはそれとして。 あの時期に小説を出してくれたということに敬意を表します。小説・震災後 (小学館文庫)作者: 福井晴敏出版社/メーカー: 小学館発…

トネイロ会の非殺人事件(小川一水、光文社)

トネイロ会の非殺人事件作者: 小川一水,中村佑介出版社/メーカー: 光文社発売日: 2012/04/18メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 9回この商品を含むブログ (9件) を見る

星を創る者たち(谷甲州、NOVAコレクション)

星を創る者たち (NOVAコレクション)作者: 谷甲州出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2013/09/26メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (10件) を見る

臨機巧緻のディープブルー(小川一水、朝日ノベルズ)

臨機巧緻のディープ・ブルー (朝日ノベルズ)作者: 小川一水出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2013/12/03メディア: Kindle版この商品を含むブログ (3件) を見る

今西祐行全集第11巻 運河-物語・川村孫兵衛重吉伝-(今西祐行、偕成社)

川村重吉は伊達政宗家臣で、江戸時代初期の河川治水土木のスペシャリスト。宮城県石巻市の偉人ですが一冊でまとまってる本があんまりなくて、児童向けということでしたが、とりあえず近所の図書館で借りてきました。 児童書と言っても、小学校高学年以上かな…