川端裕人

風のダンデライオン 銀河のワールドカップガールズ(川端裕人、集英社文庫)

風のダンデライオン 銀河のワールドカップ ガールズ (集英社文庫)作者: 川端裕人出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/03/16メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (8件) を見る

イルカと泳ぎ、イルカを食べる(川端裕人、ちくま文庫)

川端裕人のノンフィクション。タイミング的には映画「The Cove」に触発されたのであろう、文庫版。長いあとがきとして最新のアップデートも図られてます。 イルカおよび小型鯨類と人間との関わりについての、世界各地の細切れルポの寄せ集め(自分のアシで回…

雲の切れ間に宇宙船 三日月小学校理科部物語2(川端裕人、角川つばさ文庫)

理系ズッコケ三人組+委員長の第2弾。そうか、バック・トゥ・ザ・フューチャーだったのか。 前回は動物園。今回はロケット。次は伝染病かタバコですな(^^;)。雲の切れ間に宇宙船 三日月小学校理科部物語(2) (角川つばさ文庫)作者: 川端裕人,藤丘ようこ出版…

てのひらの中の宇宙(川端裕人、角川文庫)

薄い本ですが、短編五本。いつもながら、一行一行が濃縮された感じでした。 5歳児のミライと2歳児のアスカという兄妹を育てる男の育児を縦糸に、生と死、科学とファンタジー、人間と宇宙みたいな横糸が対比されて振れていきます。横糸のひとつに母親のがん闘…

エピデミック(川端裕人、角川文庫)

いつのまにか文庫落ちしてました。感染防疫のお話。 年始にインフルエンザに罹ったばかりなので、身に詰まされつつ。 ・・・序盤。 千葉の片田舎でSARS?流行のような微妙な動きから、防疫の担当者、患者とその家族、行政、取材記者などなど群像劇的にどんど…

今ここにいるぼくらは(川端裕人、集英社文庫)

なんともいわく言い難い小説です。少年の成長譚?でもないよなぁ。 昭和の新興住宅地を舞台に小学生の・・・夏休み日記?みたいな。小学生の親が、子供の言う「今日あったすごいこと」をそのまま書き留めたような。子どもの頃に見た風景も重ねつつ、いたいたこ…

嵐の中の動物園 三日月小学校理科部物語1(川端裕人、角川つばさ文庫)

角川つばさ文庫というレーベルが見当たらなくて、夏コミで上京した折に三省堂で購入。新書版?みたいなサイズで児童書の棚にありました。見つからないわけだわ・・・。 漢字にはルビふってあるし挿絵も3ページごとくらいに入ってるし、買ってから気付きました…

はじまりの歌をさがす旅(川端裕人、角川文庫)

川端裕人さんの本が相次いで文庫化されてるので順次追いかけたいところ。 ・・・序盤。 今回は音楽ですか。知識が濃縮されて熟成されて、一見全く関係ない世界につながっていきそうな、そんな予感・期待を冒頭からひしひし感じます。 舞台はオーストラリアの砂…

みんな一緒にバギーに乗って(川端裕人、光文社文庫)

保育園のお話。 バギーというのは子どもをたくさん載せる手押しの台車のことなんですね。タイトル語感的にオフロードラリーに挑む少年群像かと思ってました(^^;)。 都内の区立保育園に勤め始めた新卒の男性保育士を主人公に、1歳児たちとの日常を描いていき…

銀河のワールドカップ(川端裕人、集英社文庫)

少年サッカーチームが銀河帝国スタジアムのピッチに立って、高重力宇宙人や念動力宇宙人、アメーバ宇宙人などと熱いバトルを繰り広げるスペクタクルSF。結末は「戦いはまだこれからだぜ!」で終わる、そんなボンボンかジャンプみたいなお話。 なわけはなく、…

おとうさんといっしょ(川端裕人、新潮文庫)

川端裕人が案外文庫化されてたのに気付いたので、少しづつ読んでいこうかなと。SF臭の弱いものも多そうなのだけど。 男の育児をテーマとした短編5本。 ふにゅう ・・・父の乳と書いてふにゅう。育児休業の6ヵ月を軽〜いコメディタッチで。しかし案外一行一行…

ニコチアナ(川端裕人、角川文庫)

川端裕人は久々。ようやく文庫落ちしました。 ハヤカワ用語で言う「リアル・フィクション」作家だと勝手に私は捉えてます(^^;)。こんどはタバコです。ニコチアナは学名?みたいです。 自分自身もタバコ(文中に従えばシガレット)を吸いますし、昨今の嫌煙風…

せちやん 星を聴く人(川端裕人、講談社文庫)

SETIにまつわる少年群像、なんだろうと思います。まだ序盤ですが。 ・・・金曜日、上京中の新幹線で読了。 あれ〜? 川端さん何かあったんですかねぇ? プロットやキャラはこれまでの作品と似た構成なのに、この寂寥感はいったい何なんでしょう。せちやん 星を…

川の名前(川端裕人、ハヤカワ文庫JA)

ぐいぐいと引き込まれるように、仕事を忘れて(汗)読みきってしまいました。 「夏のロケット」や「竜と、われらの時代」なんかと比べるとややスケールとか熱さの面で弱めですが、やっぱり面白い。都内の多摩川べりに住む小学5年生3人の夏休みの、いわゆる小…

動物園にできること(川端裕人、文春文庫)

ノンフィクション2連荘。アメリカの動物園についての綿密なルポルタージュと日本の当時の現状、および文庫化にあたってアップデートも。前に読んだ「クジラを捕って考えた」と同様、疑問はぶら下げっぱなしというスタンスですが、試行錯誤の過程を丹念に描き…

竜とわれらの時代(川端裕人、徳間文庫)

川端裕人はすごいです。面白いです。熱いです(これ重要)。北陸での巨大恐竜の発掘と研究をメインストーリーに、原子力とか宗教とかテロとか田舎の村おこしとかを絡めて、ミステリっぽいホームドラマ(^^;)に仕上げてあります。先端技術や科学情報の噛み砕き方…

クジラを捕って、考えた(川端裕人、徳間文庫)

調査捕鯨のルポルタージュ。私には珍しくノンフィクションです。夏のロケット、theSOUP、リスクテイカーといい小説を書いてくれる川端氏へのお布施のようなものです(^^;)。もともとクジラ好きだし。「リスクテイカー」は金融関係に勤める友人にあげちゃいま…

リスクテイカー(川端裕人、文春文庫)

ニューヨークの金融ベンチャーを志す若者たちの物語。「ナニワ金融道」を読むのに難儀したくらい、私は金融関係には疎いですし、ビジネス書なんてのも読みません。しかし、川端裕人氏ならSFならぬエコノミック・フィクションとして、SFを読む要領で読み進め…

夏のロケット(川端裕人、文春文庫)

以前「the S.O.U.P.」で紹介した川端氏の小説デビュー作。読むのは3回目くらい。4人の社会人が宇宙ロケットを打ち上げるという、絵空事と割り切るのもたやすいですが、取材も丹念な感じで、実にわくわくさせてくれるお話です。これ最初に読んだ当時は漫画「…

The S.O.U.P.(川端裕人、角川文庫)

これはすげぇ!面白い!今となってはリネージュIIを思わせるオンラインファンタジーRPG「S.O.U.P.」をめぐる、インターネットテロリストと元開発者の戦い。を軸に、なんちゅうか神話的、形而上的なモノまで含んだおたくたちの熱い物語。一般ウケはしないかも…