藤崎慎吾

ストーンエイジKIDS 2035年の山賊(藤崎慎吾、光文社文庫)

もう出たのか、続刊が。てことは第3巻もじきに出るってことかな。 TGSに行く往復の新幹線で読了。 前作で出てきたストリートチルドレン共同体「山賊」の子供たちがメイン。クシー、カイ、ミュー、イータという名前なのは覚えにくくて、なんとかならんものか…

ストーンエイジCOP 顔を盗まれた少年(藤崎慎吾、光文社文庫)

極めて個人的に、惜しい作家であるところの藤崎慎吾。新書版で古本屋でもなかなか見つからなかったのが文庫化されたので、ホイホイと。三部作として完結させるみたいです。 ・・・中盤。 ヒトクローン以外は概ねライフサイエンス解禁となった近未来日本。コ…

鯨の王(藤崎慎吾、文春文庫)

極めて個人的に思うに、惜しい作家のひとりである藤崎慎吾。センス・オブ・ワンダーとか描写力は素晴らしいけど、それだけでは面白いSFにはならないんだなぁと読み終わる度に残念に思うのです。 そんなわけで期待値低めで読み始めるわけですが、しかしやっぱ…

ハイドゥナン 下(藤崎慎吾、ハヤカワSFシリーズJコレクション)

読了。ハイドゥナン (下) (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)作者: 藤崎慎吾出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2005/07/21メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 8回この商品を含むブログ (54件) を見る以下ねたばれ。

ハイドゥナン 上(藤崎慎吾、ハヤカワSFシリーズJコレクション)

読むのは2回目。中盤。 共感覚、沖縄のヌムチ(巫女)、深海調査艇、量子コンピュータ、木星衛星エウロパの氷海とペネトレータ調査、「蛍女」でも出てきた植物・石の記憶などなど。SF・呪術的なガジェットが多くて、でも終盤にはある程度まとまった覚えがあ…

蛍女(藤崎慎吾、ハヤカワ文庫JA)

序盤。 東京近郊のやや因習めいた山村で、森の中の廃屋でピンク電話が鳴り響きます。背中から感じる無数の視線。う〜、なんか和製ホラーな感じ。苦手なんだけど、引き込まれてしまう筋書きです。 「ハイドゥナン」の前日譚だそうなので、分量からしても単な…

進化論 異形コレクション(井上雅彦監修、光文社文庫)

ホラー寄りのアンソロジーシリーズ。野尻抱介の書き下ろし短編「楽園の杭」が収録されてるので手を出してみました。他で読んだことあるのは藤崎慎吾くらいで、立ち読みで済ませよーかとも思いましたが、たまにはいろんな作家のを読んでみるのも良いかなと。 …

レフト・アローン(藤崎慎吾、ハヤカワ文庫JA)

火星つながり、というにはだいぶ殺伐とした感じ(表題作)ですが。「クリスタル・サイレンス」の外伝2編を含む短編集。主人公が絞れてる分、だいぶ読みやすくなってます。 「猫の天使」はいい猫SFですな。ヒトには見えないものが見えている、というのをスト…

クリスタルサイレンス(下) (藤崎慎吾、ソノラマ文庫)

下記の続き。 後味悪っ!というのが正直なところですなぁ。「準シュヴァルツシルトスフィア」みたいな字面だけでも燃えるようなガジェット群の渦に巻き込まれて、行き着いた先があれなのかぁ。まぁ、いい意味でも悪い意味でもハードSFの一極端でしょう。 誰…

クリスタルサイレンス(上) (藤崎慎吾、ソノラマ文庫)

「ハイドゥナン」の作者のデビュー長編。 あれもそうだったけど、詰め込み過ぎだろうってなくらいガジェットがあふれてます。 火星北極冠発掘からファーストコンタクトっぽく進めつつ、ちょっと懐かしめのMATRIX系サイバーパンクやサイボーグ兵士によるバイ…

ハイドゥナン(下) (藤崎慎吾、ハヤカワSFシリーズJコレクション)

いやー、凄いボリュームのハードSFでした。科学と呪術、自然と生命、海底と宇宙・・・といった取り合わせで、途中から脳内イメージは星野之宣の絵になってました。ハイドゥナン (下) (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)作者: 藤崎慎吾出版社/メーカー: 早川書…

ハイドゥナン(上) (藤崎慎吾、ハヤカワSFシリーズJコレクション)

タイトルは南与那国の意。半分くらい読んだ感じ、オビの惹句のとおり、小松左京を髣髴させます。というか「日本沈没」に言及したメタっぽい台詞がありました(^^;)。他にも「ミナミノミナミノ」「群青神殿」「ソリトンの悪魔」あたりを思い起こさせます。エウ…