2004-05-01から1ヶ月間の記事一覧

太陽の簒奪者(野尻抱介、ハヤカワSFシリーズJセレクション)

2回目。数十年の出来事をあっという間に見せていく、凝縮されたファーストコンタクトもの。以前読んだときは、軽妙なコメディの先入観があった(主人公は当初女子高生だし^^;)ので、ちょっと違和感持ちながら読んでましたが、今回はバリバリのハードSFだと…

獣たちの夜(押井守、富士見書房)

昔読んだハードカバー。下記の「夏薔薇・・・」を読んでヴァンパイアものが読みたくなったので、引っ張り出してきた。BLOOD the Last Vampireという、映画だかゲームだかのタイアップモノのよーです。とはいえ、読み始めて思い出しましたが、アクションや人…

帝都探偵物語6(赤城毅、光文社文庫)

さる方から紹介されて以来読み続けてる、大正時代を舞台にしたファンタジー系ミステリのシリーズ。このシリーズと「虹のつばさ」しか読んでませんが、いろんなツボを突いてくれる作家さんです。今回はサブタイトルが「夏薔薇が静かに散るとき」で、舞台がミ…

サリバン家のお引越し(野尻抱介、ハヤカワ文庫SF)

予告どおり、早川版クレギオンシリーズ第4巻。まだ後書と解説しか読んでません(^^;)。なかなか解説が熱くて、「太陽の簒奪者」を読み返したくなりました。たしかこの巻で「ナップザック問題」とかゆー言葉が出てきて、テクニカルタームの何気ない使い方が上…

ヴァレリア・ファイル 下(谷甲州、中央公論新社C・NOVELS)

下記の下巻。スニーカー文庫では読み切り5冊シリーズだったのを、3巻の途中でぶった切って上下巻に分けてるんですな。後書きをみると、未来ネットワークの描写には東北大の先生などが噛んでるそうで、仕事にも活かせそうです(^^;)。上巻読んでて、やはり谷甲…

ヴァレリア・ファイル 上(谷甲州、中央公論新社C・NOVELS)

昔に読んだやつ。更に昔はたしかスニーカー文庫だったけど、当時は谷甲州は読んでなかった。この間、映画「アップルシード」を見て、士郎正宗の絵が見たいなーとか思ったところ、実は攻殻機動隊しか持ってないことに気づきました。で、ヴァレリアの挿絵を描…

群青神殿(小川一水、ソノラマ文庫)

例によって小川一水氏です。今回は深海探査モノでした。この経験が第六大陸の冒頭シーンに活かされてるんだろうなぁ。深海モノは結構好きですね、とか思ってたら、既に後書きにナディアやクレギオンやさよならジュピターに触れたくだりがあったりして、「こ…

銀河帝国の興亡3(アイザック・アシモフ、創元推理文庫)

下記の続き。ハヤカワで言うところの「第2ファウンデーション」。創元版ではシリーズ最終巻。大筋は忘れてたはずですが、既にネタバレしてる推理小説を読み返してる感覚で、小説の技巧みたいな部分が楽しめましたね。銀河帝国の興亡 3 (創元推理文庫 604-3)…