2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

老ヴォールの惑星(小川一水、ハヤカワ文庫JA)

中篇4作品。解説のとおり、摩訶不思議で力強い「ヒトとしての生存」の話。先ごろ読んだ谷甲州の「星空の二人」に読後感がよく似てます。「幸せになる箱庭」。よくあるテーマだけど、最終的に仮想現実のほうを選んでしまうというのは目から鱗です。老ヴォール…

亡国のイージス(下) (福井晴敏、講談社文庫)

ジョンヒの存在って小説では重要だったんだなぁと。映画で、中途半端に出すくらいなら完全削除でもよかったような気がします。あと、死者の扱いが圧倒的に重いのが、いいですねぇ。亡国のイージス 下(講談社文庫)作者: 福井晴敏出版社/メーカー: 講談社発売…

亡国のイージス(上) (福井晴敏、講談社文庫)

読むのは2回目。映画を観て読み直そうと思いました。やっぱビジュアルイメージがあると、さくさく読めますね。でも、真田広之の先任伍長はスマートすぎ。福井晴敏は先日のBS2「まるごとガンダム」でもコメントしてましたが、やはり同世代的(ガンオタ的?)…

帝都探偵物語8(赤城毅、光文社文庫)

パノラマ座の惨劇がサブタイ。オペラ座の怪人みたいな。この作者のこのシリーズとしては珍しく人外の者が登場しません。いつか出るだろう出るだろうと思ってたので、そーゆー意味で意外な展開でした。帝都探偵物語 (8) (光文社文庫)作者: 赤城毅出版社/メー…

新編 風の又三郎(宮沢賢治、新潮文庫)

漫画「プラネテス」に「グスコーブドリの伝記」の引用があって、機会があったら読もうと思ってました。先日盛岡に行った際に、さすがに地元作家なので本屋にもコーナーが常設されており、いい機会なので買いました。純文学や童話なんて、こんなきっかけでも…

ホミニッド―原人―(ロバート・J・ソウヤー、ハヤカワ文庫SF)

「ネアンデルタール・パララックス」シリーズの1。ファーストコンタクトで量子物理学で人類学。往年のホーガンな感じでよかった。2巻の「ヒューマン」もそのうち読むでしょう。3巻は秋発売だそうな。ホミニッド-原人 (ハヤカワ文庫SF)作者: ロバート・J.…

疾走!千マイル急行(上) (小川一水、ソノラマ文庫)

小川一水の新刊。蒸気機関車の豪華列車を舞台にした架空世界ジュブナイル。小川一水ファンタジーは文明レベルの説明が少ない気がするんですが、だいたい1次大戦くらいのスチームパンクかな、と。なかなかいいところで謎を残したまま終わってます。ま、遠か…

人工進化の秘密!/魔法の月の血闘(エドモンド・ハミルトン、創元SF文庫)

キャプテンフューチャー全集の8。 (創元SF文庫)" title="人工進化の秘密!/魔法の月の血闘 (創元SF文庫)">人工進化の秘密!/魔法の月の血闘 (創元SF文庫)作者: エドモンド・ハミルトン,野田昌宏出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2005/07/21メディア: 文庫 …