くだんのはは(小松左京、ハルキ文庫)

ハルヒ文庫の小松作品は絶滅危惧種なので行きずりの本屋で保護。なんかここんとこ妖怪モノが続いてるような気が。

  • くだんのはは・・・芦屋のお屋敷の見てきたような描写や戦時中の少年の考え方・行動とか、ラスト1行の衝撃とか、小松節を堪能させていただきました。タイトルは演歌のパロディなんですね、へぇ×3。
  • 流れる女・・・茶の湯とか書画とか着付とか遊郭とか、下手なSFよりよっぽど知らない単語が押し寄せてきます。日本文化って奥が深いです。
  • 女狐・・・秦氏だとか陰陽師安倍晴明だとかくだぎつねだとか。京極堂的というか宗像教授的というか、結構な伝奇歴史SFでした。
  • お糸・・・これは面白い!見事なSFだ。ハイテクお江戸の描写がいいですね。最近だと「銀魂」のもいい感じ。天保年間といえば「あやかしあやし」も面白い。どーでもいいですが。

くだんのはは (ハルキ文庫)

くだんのはは (ハルキ文庫)