くだんのはは(小松左京、ハルキ文庫)
ハルヒ文庫の小松作品は絶滅危惧種なので行きずりの本屋で保護。なんかここんとこ妖怪モノが続いてるような気が。
- くだんのはは・・・芦屋のお屋敷の見てきたような描写や戦時中の少年の考え方・行動とか、ラスト1行の衝撃とか、小松節を堪能させていただきました。タイトルは演歌のパロディなんですね、へぇ×3。
- 流れる女・・・茶の湯とか書画とか着付とか遊郭とか、下手なSFよりよっぽど知らない単語が押し寄せてきます。日本文化って奥が深いです。
- 女狐・・・秦氏だとか陰陽師安倍晴明だとかくだぎつねだとか。京極堂的というか宗像教授的というか、結構な伝奇歴史SFでした。
- お糸・・・これは面白い!見事なSFだ。ハイテクお江戸の描写がいいですね。最近だと「銀魂」のもいい感じ。天保年間といえば「あやかしあやし」も面白い。どーでもいいですが。
- 作者: 小松左京
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 1999/09
- メディア: 文庫
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