2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

身体知経営(羽田祐一、日科技連出版社)

突然ビジネス書(^^;)。しかもハードカバー。 取引先のひとつ、NECトーキン会長の著書を直筆サイン入りで頂けました。有難い事です。 NECで半導体の研究開発から入り、部品会社のトーキン、現NECトーキンの社長会長を務めた半生記。キーワードは「現場100回」…

レフト・アローン(藤崎慎吾、ハヤカワ文庫JA)

火星つながり、というにはだいぶ殺伐とした感じ(表題作)ですが。「クリスタル・サイレンス」の外伝2編を含む短編集。主人公が絞れてる分、だいぶ読みやすくなってます。 「猫の天使」はいい猫SFですな。ヒトには見えないものが見えている、というのをスト…

火星年代記(レイ・ブラッドベリ、ハヤカワ文庫NV)

実家を探せば昔の本が出てくると思いますが、再版本を改めて購入。やー、懐かしい。 川端裕人「夏のロケット」でも何度か引用されている、火星を舞台にしたSFというか、ファンタジー連作短編集です。家族のあり方や文明批評を基調に、悲喜劇、ホラーやミステ…

攻撃衛星エル・ファラド 下(谷甲州、中央公論社C-NOVELS)

下記の続き。舞台は移って火星衛星軌道フォボス。地平線ならぬ「火平線」とか、新鮮な響きだなぁ。火星往還機のイントレピッドIVを、月往還船の同III改「センチネル・マン」が火星まで追いかけます。 主人公広沢鋼次中佐はフォボス駐在武官で、ハスミ大佐の…

攻撃衛星エル・ファラド 上(谷甲州、中央公論社C-NOVELS)

時代はさらに下って2099年9月。火星軌道も舞台になるため、惑星配置も決めなくちゃいけなかったってことでしょうか。とりあえず上巻では月の裏の北極近くのクレーターへの奇襲が描かれます。やっぱ暴徒鎮圧には放水車ですな。 ハスミ大佐の曾孫の広沢亜紀乃…

黎明の軌道邀撃機(谷甲州、中央公論社C-NOVELS)

「邀撃」は読み方も意味も分かりませんでした(^^;)。読みは「ようげき」で迎撃の意とか。主な舞台は低軌道―月軌道上だし、数時間の出来事だし、ヒマラヤは日が暮れてるし、いったい何が「黎明」なのかはよく分かりません(^^;)。 前作から一気に飛んで2050-60…

蒼穹の軌道爆撃隊(谷甲州、中央公論社C-NOVELS)

ヒマラヤ対ハスミ大佐。イントレピッドIIがまともに活躍する唯一のエピソード(^^;)のはず。蒼穹の軌道爆撃隊 (C・NOVELS)作者: 谷甲州出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1993/07メディア: 新書 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る

軌道傭兵5 発進イントレピッドII(谷甲州、中央公論社C-NOVELS)

シリーズとしては最終巻で、4巻から3年後。後半になってやっとハスミ大佐が宇宙に上がり、すげえアクロバットの末に軌道傭兵の創業準備ができたところで終了。 もうちょっと外伝、いや、実は本編?が続きます。谷甲州らしいと言えばまさにその通り。軌道傭兵…

軌道傭兵4 BC弾頭撃墜(谷甲州、中央公論社C-NOVELS)

表紙カバーの折り返しに粗筋が書いてあるわけです。「(前略)ハスミは往年の名機F-16を駆り決死の迎撃に向かう」と。で、その迎撃描写はラスト6ページなんです。全部ネタバレしちゃってるんですけど(^^;)。 今回もハスミ機長はずっと地上。どこが「軌道」…

軌道傭兵3 シャトル救出作戦(谷甲州、中央公論社C-NOVELS)

下記の前作ラストで少年少女5人を乗せたまま月往復軌道に乗ってしまったドイツ製スペースシャトルを日本製シャトルが追いかけて救出って話。 でもハスミ機長は地上。「とりあえず拳銃を突きつけた」(P79)とか実にわがままで無造作で行き当たりばったりな大…

軌道傭兵2 月航路漂流(谷甲州、中央公論社C-NOVELS)

宇宙テロリストとの地味な戦い。あとハッキング。 たぶん2014-16年ごろが舞台。谷甲州でロウティーンの子供が出てくるって珍しいような。ドゥルガ萌え萌え? ・・・はともかく、いろいろとガジェットやトリビアが面白い。 無重力下でモチ米で赤飯弁当を喰うハス…

軌道傭兵1 衛星基地撃破(谷甲州、中央公論社C-NOVELS)

劇場版ZガンダムIIIを観に上京した、新幹線往路用。昔に読んだやつ。 ソ連崩壊前の1990年に書かれた、ちょうど2005-06年あたりを舞台にした宇宙開発(?)もの。スペースシャトルとハスミ機長がとっても地味な大活躍。 EVA(船外作業)の描写がなんか冬山登山の…