地下都市ブルーシティーの秘密(小倉尚継、北方新社)

青森のローカル出版物。星野之宣とは関係ありません。
「豪雪の青森市の地下に密かに建設された常夏のブルーシティーの危機。明晰小原探偵の推理と三美女とのロマンの結末は」というオビに、たまらなくバカSFとバカミステリのにおいを感じて、行きずりの青森市内の本屋で衝動買い。郷土史なんかと並んでローカルでもこんなエンターテインメントものが刊行される、いい時代になったもんです。
読み始めた感じ、文章に拙さもありますが、期待通りのバカSFを展開してくれそうです。ローカル色全開(とはいえあまり方言は出てないな)なので、青森市の地図くらいは付けても良かったんでないかなぁ。
・・・読了。
うーん、評価に困る本ですねぇ。古き良きジュブナイルSFっぽいというか、それにしちゃ主人公40歳探偵ってのはどうよ?とか 今どきロボット管理社会はないだろとか、すれっからしの評価も出来るんですが、あんまりしたくない気分です(してるじゃん^^;)。
読んでると作者の青森への思い入れとか、人の良さみたいなのが感じられて、この作品を否定しちゃうと自分の中のなんか大事なものを捨ててしまうような気がして。
恥ずかしい台詞禁止。