邪魅の雫(京極夏彦、講談社ノベルス)

京極堂は肩凝りと鬱に効くため、苦行を終えるまでは読むまいと放置していた本。それにしても重い。
書評などを見てると以前ほどの輝きは無いようですし、読み始めた感じやや冗長かな、と。
むー。ミステリって京極くらいしかまともに読んでないので、もう一発欲しいところです。
・・・序盤、200ページほど読んだところ。
なんかキャラ、違くない? と違和感があったのですが。どうも映画のキャスティングに引っ張られてるような気がします。以前の脳内京極堂芥川龍之介の亡霊だったわけですが、今回は堤真一をあてた方がしっくりくる感じ。関口君、木場修も映画どおりの脳内配役で。

邪魅の雫 (講談社ノベルス)

邪魅の雫 (講談社ノベルス)

・・・えらく時間が掛かってます(11/30追記)が、終盤。以下ねたばれ。
P.672で関口君がいみじくも語ってくれましたが、感情移入できるような事件じゃないというのが実感ですねぇ。キャラの魅力?が足りない感じ。今回は漫然とした読書だなぁ。いよいよ憑き物落しが始まります。