廃園の天使II ラギッド・ガール(飛浩隆、ハヤカワSFシリーズJコレクション)

グラン・ヴァカンスの続き/番外編の中短編集。新幹線の復路用に秋葉原の書泉で購入。
・・・中盤ですが、もう一周読むことに決めました。一旦ほどいた物語を2周目で再構築する、って感じですか、この物語的に言えば。細かな感想は後ほど。
・・・読了。
飛氏の作風なんですかね、主要登場人物のほとんどが肉体的/精神的になんらかのフリークスで、それが作品の重要なキーであり、しかしそれが感情移入しにくい原因なんでしょうなぁ。でも相変わらず耽美で倒錯的な文体で読ませる力も抜群。好きの反対語は無関心、という文脈で言えば、嫌いな作風なんですけどね。複雑な気分。

  • 夏の硝視体・・・この後の展開を考えるとほのぼのした序章ですよねぇ。
  • ラギッド・ガール・・・
  • クローゼット・・・
  • 魔述師・・・この単行本の核、だと思います。やっぱ時間が歪んでるのか、グランドダウンまでの50年ってのもせいぜい5年くらいなんだろうなぁ。
  • 蜘蛛の王・・・先ごろ読んだ「地球の長い午後」的な冒険活劇で、やっぱ終盤のカタストロフが圧巻です。