青鱗館の恐怖 帝都探偵物語(赤城毅、光文社カッパノベルス)
「くだんのはは」の前に読んでたけど書き忘れてました。妖怪モノです。「木乃伊」の文庫落ちまでが長かったので、ノベルズ版で読んでしまいました。
内容自体はいつもどおりですが、タイトルについて一言。
「ハエ男の恐怖」という映画の邦題は秀逸だなぁと折に触れて思うのですが、これは「の」が所有格なんじゃないかと。あの映画でハエ男はどのキャラクターにも恐怖されておらず、彼がハエ男だということじたい最後になるまで誰も知りません。誰よりも恐怖しているのは、自らが狂気に犯されていくのを自覚しているハエ男自身である。という意味において「ハエ男の恐怖」というタイトルが良く出来てると思うわけです。
だからなんだと言われてもしょうもないですけど。
- 作者: 赤城毅
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/11/21
- メディア: 新書
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