2004-01-01から1年間の記事一覧

透明惑星危機一髪!/時のロスト・ワールド(エドモンド・ハミルトン、創元SF文庫)

キャプテンフューチャー全集4。いい加減飽きたのも確かなんだけど、読んでるとわくわくするし、止めるのも惜しいし。だらだらといきます(^^;)。 (創元SF文庫)" title="透明惑星危機一髪!/時のロスト・ワールド (創元SF文庫)">透明惑星危機一髪!/時のロスト…

私と月につきあって(野尻抱介、富士見ファンタジア文庫)

下記の続き。いよいよ月ミッションで、これでこのシリーズは一旦おしまい。フランス人女子高生宇宙飛行士が5人出てくるのですが、もうちょっと掘り下げが欲しかったところです。まぁ、作中でも「その他四人」で括られちゃってるので、分かってやってることだ…

天使は結果オーライ(野尻抱介、富士見ファンタジア文庫)

下記の続き。3人目の女子高生宇宙飛行士がけなげで良い。3作目の伏線が張られてたのは前に読んだときは気付かなかったなぁ。天使は結果オーライ (富士見ファンタジア文庫)作者: 野尻抱介,むっちりむうにい出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 1996/12メデ…

ロケットガール(野尻抱介、富士見ファンタジア文庫)

下記にわたって、はみ出し者(だけどプロフェッショナル)が国産固体燃料ロケットで有人宇宙飛行、って感じのネタが続いてましたが、今となってはその古典ともいえるドタバタコメディ調ハードSF。以降3作にわたって続きます。登場人物の性格の破綻の仕方が「…

第六大陸2(小川一水、ハヤカワ文庫JA)

下記のつづきで完結編。読むのは2度目ですが、とてもいいです。P128あたりはやっぱショッキングだし、P218やP235あたりは泣けるし、オーラスの仕掛けも見事だし。実写で映画化しないかなぁ。月の低重力表現とかもあるし、難しいかなぁ。第六大陸〈2〉 (ハヤ…

第六大陸1(小川一水、ハヤカワ文庫JA)

読むのは二回目。自分より若い作家が宇宙土木SFでハヤカワ文庫に入り、星雲賞受賞。高校球児が年下になっちゃった頃と同じような、色々な意味で衝撃的な作品でした。内容的にも、妙ちゃんや自律型ロボット工作機械やロケットやら友情関係やら、色々といいツ…

夏のロケット(川端裕人、文春文庫)

以前「the S.O.U.P.」で紹介した川端氏の小説デビュー作。読むのは3回目くらい。4人の社会人が宇宙ロケットを打ち上げるという、絵空事と割り切るのもたやすいですが、取材も丹念な感じで、実にわくわくさせてくれるお話です。これ最初に読んだ当時は漫画「…

時の剣 隻眼の狼王(赤城毅、光文社カッパ・ノベルス)

宮本武蔵に天草四郎に柳生十兵衛と妖魔どもとくれば、魔界転生。かなと思いきや、コウモリ男や蜘蛛男やトカゲ男が乱舞する、どっちかつーと仮面ライダーな世界でした。口絵のくノ一、織月が実にえろくてよろしい。隻眼の狼王―時の剣 (カッパノベルス)作者: …

万物理論(グレッグ・イーガン、創元SF文庫)

イーガンは「宇宙消失」と短編集「しあわせの理由」を読んだだけ。難しかったなぁ、という印象で、今回も冒頭から難しそうな展開です。気合を入れて取り掛からねば、うむ。万物理論 (創元SF文庫)作者: グレッグ・イーガン,山岸真出版社/メーカー: 東京創元社…

太陽系七つの秘宝/謎の宇宙船強奪団(エドモンド・ハミルトン、創元SF文庫)

キャプテン・フューチャー全集3。飽きるかと思ったけど、やっぱり面白い。表紙絵の美形はどーやらレギュラー敵役ウル・クォルンのよーですね。 (創元SF文庫)" title="太陽系七つの秘宝/謎の宇宙船強奪団 (創元SF文庫)">太陽系七つの秘宝/謎の宇宙船強奪団 (…

ベクフットの虜(野尻抱介、ハヤカワ文庫JA)

早川版クレギオンシリーズ第7巻。今のところ完結巻ですね。たぶん富士見版でもこれは読んでなかったと思う。宇宙運送業で零細企業でキャラ立ちまくりなところが「宇宙船サジタリウス」っぽくて好き。あとメイ萌え。やっぱ野尻先生の原点だけのことはありま…

復活の地3(小川一水、ハヤカワ文庫JA)

災害SFの完結巻。あとがきが無かったのがちょっと残念。小川一水氏のあとがきは面白いので、これだけの作品を書き上げた後はさぞかし、と期待してたのですが。ちょうど新潟中越地震があったので、発刊延期とかいう措置もあるのかと思いましたが、杞憂でした…

The S.O.U.P.(川端裕人、角川文庫)

これはすげぇ!面白い!今となってはリネージュIIを思わせるオンラインファンタジーRPG「S.O.U.P.」をめぐる、インターネットテロリストと元開発者の戦い。を軸に、なんちゅうか神話的、形而上的なモノまで含んだおたくたちの熱い物語。一般ウケはしないかも…

麝香姫の恋文(赤城毅、講談社ノベルズ)

帝都探偵物語の作者の、独立長編。まぁ、ぶっちゃけお約束どおりの展開で、タネも簡単なのですが、このひとの場合それが持ち味なので。推理モノではありますが気楽に読めますね。麝香姫の恋文 (講談社ノベルス)作者: 赤城毅出版社/メーカー: 講談社発売日: 2…

一千億の針(ハル・クレメント、創元SF文庫)

下記の続編。小隅黎氏訳なので読みやすくなってるのではないかなと期待。地図も付いてますね。前作でかなり島の地形とか描き込まれてたので、概ね想像してたとおりでした。地形に限らず、南の島の子供たちの暮らしぶりとか、かなり前作は描き込みの濃く、そ…

20億の針(ハル・クレメント、創元SF文庫)

アメーバ状異星人の「捕り手」が人間の少年に寄生し、同じ異星人の「ホシ」を追うという追跡劇、だそうです。寄生獣とかバオー来訪者みたいな血の嵐の降るような凄絶バイオレンスロマン、ではないんだろうなぁ、たぶん。「重力への挑戦」が案外面白かったの…

挑戦!嵐の海底都市/脅威!不死密売団(エドモンド・ハミルトン、創元SF文庫)

キャプテン・フューチャー全集2。いや、これ大好きです。多分11冊最後までつき合わせていただきます。ガスジャイアントじゃない木星って時点でもう目から鱗が100枚ほど落ちました。そっかー、太陽系って実は面白かったんだなぁ。できれば中学生の頃、クラッ…

火星鉄道一九(谷甲州、ハヤカワ文庫JA)

航空宇宙軍史シリーズ。一冊だけ本を持っていける無人島に行く機会があれば、二回目はこれですね。一回目は「ふわふわの泉」(前出)。緊迫感にあふれる地味なドンパチ、土木とか測量とか索敵とかの技術者の地味な大活躍、目で見て手で触れられる範囲での宇…

タナトス戦闘団(谷甲州、ハヤカワ文庫JA)

航空宇宙軍史シリーズ。下記訂正。派手なドンパチがあるのはこっちでした(^^;)。タナトス戦闘団 (ハヤカワ文庫JA―航空宇宙軍史 289)作者: 谷甲州出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1989/03メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) …

カリスト―開戦前夜(谷甲州、ハヤカワ文庫JA)

航空宇宙軍史シリーズ。派手なドンパチもあり、歴史小説的要素もあり、スパイをめぐる陰謀やミステリ要素もあり、谷甲州お得意のハッキング描写もあり、このシリーズの長編の中では一番好きな作品です。でも逆にそれらの要素って実は「航空宇宙軍史」らしく…

ダーティペアの大復活(高千穂遙、早川書房)

安彦良和描くところのカラー口絵が素晴らしい。ってゆーか、あのまんまのストーリーでした(^^;)。テレビアニメ版の土器手司のころから私はユリ派でしたが、今回もやはりユリが飛ばしてていい感じ。ダーティペアの大復活作者: 高千穂遙出版社/メーカー: 早川…

巡洋艦サラマンダー(谷甲州、ハヤカワ文庫JA)

航空宇宙軍史シリーズ。外惑星動乱の終戦前後の様子を描く連作短編集で、それまでの作品で起こった事件や戦闘などが集約されてくる感じがいいですね。上京する折に、往復の新幹線の中で読んだもの。短編集ってのはこーゆーときに重宝します。巡洋艦サラマン…

アフナスの貴石(野尻抱介、ハヤカワ文庫JA)

早川版クレギオン6巻。前に読んだ記憶はほとんどなかったですが、最後の最後でかすかに覚えてたような・・・。野尻先生お得意のファーストコンタクトモノでした。255ページの挿絵が素晴らしい。次は「ダーティペアの大復活」の予定。アフナスの貴石 〈クレ…

クロノクルセイド Vol.8(森山大輔、ドラゴンコミックス)

漫画を入れるのは久々。ついに迎えた最終巻。大団円でもなく、大悲劇でもなく、と書くと批判めいちゃいますが、それぞれのキャラが少しずつハッピーな、いい幕切れだと思います。クロノクルセイド (Vol.8) (ドラゴンコミックス)作者: 森山大輔出版社/メーカ…

帝都少年探偵団(赤城毅、光文社文庫)

帝都探偵物語外伝。礼乃さんがもう、たまりません(^^;)。今回は中盤で謎解きをしたあと、決着までもうひと波乱あって、なかなか読みごたえありました。帝都少年探偵団―帝都探偵物語外伝 (光文社文庫)作者: 赤城毅出版社/メーカー: 光文社発売日: 2004/08メデ…

宇宙戦艦ヤマト画報(竹書房)

さるマスターから譲り受けた本。余りに値段が高いので買いそびれてたけど、今回読んでみて納得。ほぼ全頁4色カラーなんですな。DVDBOXのパンフレットも相当のデキでしたが、これを加えれば資料としては完璧でないでしょうか。思えば最初に買った(買っても…

恐怖の宇宙帝王/暗黒星大接近!(エドモンド・ハミルトン、創元SF文庫)

タイトルからして大時代的な、キャプテン・フューチャー全集1。都合11冊にわたって続くそうですが、さてどこまで読むかなぁ。高価いし(税別1200円)。えらい昔にアニメを観た覚えはありますが、とくに思い入れは無いんですよね。ま、読み始めた感触では、…

の現代史(ササキバラ・ゴウ、講談社現代新書)

「萌え」とキャラクター、というサブタイトルのおたく分析本。漫画編集者で、たぶん島本和彦の漫画に時々出てくるキャラのモデルなんだろうと思うけど、文筆家としてもなかなか良い視点でおたくを斬ってくれる方です。「美少女」の現代史 (講談社現代新書)作…

復活の地2(小川一水、ハヤカワ文庫JA)

小川一水の新刊。前作が6月だったから・・・このスケールの作品がこのペースで発刊されるというのは作者のすごいパワーを感じます。「揺籃の星」に続いて災害モノということになります(^^;)。ま、「復活の地」は名のとおり復興がメインですが。私は幸いにも…

聖母の部隊(酒見賢一、ハルキ文庫)

まだ「揺籃の星」を読み終えてませんが、夏コミ往復の新幹線で読む用に近所の本屋で買った短編集。アニメ映画「雲のように風のように」の原作者として名前だけ知ってましたが、小説ははじめて読みました。後書きで「YU-NO」(エルフ)にかこつけてSF談義をし…