2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

月世界へ行く(ジュール・ヴェルヌ、創元SF文庫)

下の方の「地軸変更計画」の前作。初版は1964年で、ヴェルヌ歿後100年企画で新版で出たもの。 書かれたのは1869年。とにかく科学的常識の食い違いが凄い。エーテル宇宙論だったり絶対零度の概念すら無かったり。ま、そーゆー突っ込みを楽しむ作品ではないの…

BRAIN VALLEY 下巻(瀬名秀明、新潮文庫)

下記の続き。終盤のイマジネーションがものすごい。ハナ(チンパンジー)燃え。あと、ネタバレですが、脳というコンピュータ上で動く人工生命=神という発想がものすげぇ。 ま、この筋書きにしては人死にが多すぎる感もありますが、大傑作でした。 P257.「…

BRAIN VALLEY 上巻(瀬名秀明、新潮文庫)

この人も引き出し多いなぁ。下巻巻末の参考文献の数ときたら!まぁ、全体的にホラー色が強すぎるのが残念なんですが。 タイトルの通り脳みそ研究がメインです。宇宙人グレイや臨死体験なんかのオカルト方面にも手を伸ばしつつ、こないだ読んだソウヤーの「ネ…

地軸変更計画(ジュール・ヴェルヌ、創元SF文庫)

ヴェルヌ没後100年企画の一冊。 「月世界へ行く」の続編だそうですが、そっちはまだ読んでません。なわけで、解説などで主人公の変節っぷりを説かれてもいまいち実感湧きません。立派なマッドサイエンティスト&マッドエンジニアだなぁと思いながら読んでま…

クリスタルサイレンス(下) (藤崎慎吾、ソノラマ文庫)

下記の続き。 後味悪っ!というのが正直なところですなぁ。「準シュヴァルツシルトスフィア」みたいな字面だけでも燃えるようなガジェット群の渦に巻き込まれて、行き着いた先があれなのかぁ。まぁ、いい意味でも悪い意味でもハードSFの一極端でしょう。 誰…

クリスタルサイレンス(上) (藤崎慎吾、ソノラマ文庫)

「ハイドゥナン」の作者のデビュー長編。 あれもそうだったけど、詰め込み過ぎだろうってなくらいガジェットがあふれてます。 火星北極冠発掘からファーストコンタクトっぽく進めつつ、ちょっと懐かしめのMATRIX系サイバーパンクやサイボーグ兵士によるバイ…

紳士遊戯(赤城毅、光文社文庫)

赤城毅お得意の昭和初期の東京を舞台にした、勧善懲悪ペテン師もの。新書から文庫になったので、続編の「贋作遊戯」もそのうち出るものと思います。新書買わなくてよかった(^^;)。 解説にもあるとおり、るぅがツンデレ美少女趣味全開で、実に潔い(^^;)。紳士…

遠き雪嶺(下) (谷甲州、角川文庫)

下記の続き。 上巻の序章がいきなり撤退の場面から始まってるので、ああーこんなに努力してるのになぁ。でも谷甲州のことだから負け戦でもきちんと負けっぷりを描くんだろうなぁ。・・・と思いながら読み進めるわけです。ま、あとは読んでのお楽しみ。 谷甲…

遠き雪嶺(上) (谷甲州、角川文庫)

角川文庫なんて読むのは何年ぶりだろう。 谷甲州の山岳小説。たぶん史実に基づく昭和初期の立教大学山岳部のヒマラヤ挑戦を描きます。上巻の途中ですが、今のところ神様とか暴力とかハッキング(^^;)とかの描写がないので、違和感を感じながら読み進めていま…

ハイブリッド―新種―(ロバート・J・ソウヤー、ハヤカワ文庫SF)

ネアンデルタール・パララックスの3。完結篇。 人類の脳と宗教の話の比重が高いのと、ご都合主義すぎて、前作ほどの面白さはありませんが、一段落つきましたね。ガニメアンものを久々に読んだ気分(^^;)。ハイブリッド―新種 (ハヤカワ文庫SF)作者: ロバート…