てのひらの中の宇宙(川端裕人、角川文庫)

薄い本ですが、短編五本。いつもながら、一行一行が濃縮された感じでした。
5歳児のミライと2歳児のアスカという兄妹を育てる男の育児を縦糸に、生と死、科学とファンタジー、人間と宇宙みたいな横糸が対比されて振れていきます。横糸のひとつに母親のがん闘病ってのがあるので、かなり重めに感じます。

  • 目をとじて、耳をすます ・・・こどもの突拍子も無い興味って、あるわな。
  • アンモナイトチェイス ・・・これが一番好きかな。軽くて読みやすい。
  • ウェルカムホーム
  • 巨大カメと無限の散歩 ・・・これだけは視点が母親側。辛いな。強いな。
  • 流星通信

てのひらの中の宇宙 (角川文庫)

てのひらの中の宇宙 (角川文庫)

タイトルが似てるだけでどーでもえーですが、三拍子アニソンで最近発掘した中に「手のひらの宇宙」(岩男潤子)って大名曲があり、そのCDを探してる途中。