てのひらの中の宇宙(川端裕人、角川文庫)
薄い本ですが、短編五本。いつもながら、一行一行が濃縮された感じでした。
5歳児のミライと2歳児のアスカという兄妹を育てる男の育児を縦糸に、生と死、科学とファンタジー、人間と宇宙みたいな横糸が対比されて振れていきます。横糸のひとつに母親のがん闘病ってのがあるので、かなり重めに感じます。
- 目をとじて、耳をすます ・・・こどもの突拍子も無い興味って、あるわな。
- アンモナイト・チェイス ・・・これが一番好きかな。軽くて読みやすい。
- ウェルカムホーム
- 巨大カメと無限の散歩 ・・・これだけは視点が母親側。辛いな。強いな。
- 流星通信
- 作者: 川端 裕人
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/06/25
- メディア: 文庫
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