みんな一緒にバギーに乗って(川端裕人、光文社文庫)

保育園のお話。
バギーというのは子どもをたくさん載せる手押しの台車のことなんですね。タイトル語感的にオフロードラリーに挑む少年群像かと思ってました(^^;)。
都内の区立保育園に勤め始めた新卒の男性保育士を主人公に、1歳児たちとの日常を描いていきます。ありふれた出来事のような、でも予想外の振る舞いをする子どもやその親たち、同僚の保育士たちの思惑なんかも絡んで、非日常の連続のような感じも受けます。
不審者とか、育児放棄およびDVとか、男性保育士そのものとか、重いテーマも扱ってますが、読み口はとても軽くて読みやすい。健康的な川端節、健在です。

みんな一緒にバギーに乗って (光文社文庫)

みんな一緒にバギーに乗って (光文社文庫)