菜の花の沖 1(司馬遼太郎、文春文庫)

江戸時代の廻船商人、高田屋嘉兵衛を描く小説。
というより、江戸期の商品経済そのものが主人公ということらしい。
仕事がらみで、仙台藩の港(気仙沼石巻)の歴史を調べてみてもなかなか出てこないので、勉強がてら読んでみる。
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大阪湾、瀬戸内の地図と、和船の図解がほしい感じ。
1巻では、淡路島のムラ社会に居場所のなかった嘉兵衛が兵庫に出て、江戸樽廻船(灘の酒運送)で一山当てるまで。
身分違いのおふささんとの駆け落ちのエネルギーが見ものでした。