菜の花の沖6(司馬遼太郎、文春文庫)

嘉兵衛がロシアにとらわれて、なんやかや苦労して帰還します。
やや常軌を逸した行動・言動も目立ちますが、やっぱり連れてきた部下3人が死んでいくのを見守るしかなかったというのはキツイんだろうなぁ。
ロシア士官リコルドさんとの友情?というか信義かな、が熱い。
終盤、若宮丸漂流民でロシアに聞かして日本語通訳になった善六も少し出てきました。
P152より
愛国心を売り物にしたり、宣伝や扇動材料に使ったりする国はろくな国ではない。

菜の花の沖(六)

菜の花の沖(六)