小松左京

午後のブリッジ(小松左京、ハルキ文庫)

八戸でサルベージした3冊のラスト。ショートショート全集の5でラスト。 「ばあや」を探せ・・・なんでも新製品がいいんじゃないんだよって家電業界向けだなぁと思ったら、「日立電子」に掲載だったようです。なんか掲載紙に合ってるようで、内容的には全然合…

こちらニッポン・・・(小松左京、ハルキ文庫)

八戸で保護したものの一つ。 首都消失の系統に連なる(順序は分からんけど)都市パニック社会シミュレーションもの、と括っちゃっていいのかな。市井の人々の考え、行動に寄った描き方が面白かったです。あと、当時(昭和51年)は従軍経験者が市井に居たんで…

ふかなさけ(小松左京、ハルキ文庫)

ショートショート全集の4。先日八戸の本屋で絶滅危惧種を発見し、この際だからと3冊ほどまとめて保護したうちの一つ。いまひとつこれは!というのは無かったなぁ。 一生に一度の月・・・アポロ11号の月面着陸を茶の間のテレビで冷奴を食いながら見ているとい…

くだんのはは(小松左京、ハルキ文庫)

ハルヒ文庫の小松作品は絶滅危惧種なので行きずりの本屋で保護。なんかここんとこ妖怪モノが続いてるような気が。 くだんのはは・・・芦屋のお屋敷の見てきたような描写や戦時中の少年の考え方・行動とか、ラスト1行の衝撃とか、小松節を堪能させていただきま…

ホクサイの世界(小松左京、ハルキ文庫)

ショートショート全集の1。古本屋でなんとなく購入。 60年代「宇宙塵」掲載のものが多いようで、ちゃんとSFしてるのが多い気がします。 「花のこころ」・・・ひょっとして生け花雑誌にこんなファーストコンタクトSFを載せてたんでしょうか。 ホクサイの世界―小…

春の軍隊(小松左京、新潮文庫)

昭和54年初版の古本。 「春の軍隊」・・・戦中派らしい問題意識で、平和な田舎町に起きた突然の戦争騒ぎの理不尽さを描きます。 「共喰い ホロスコープ誘拐事件」・・・SF臭の薄いコミカル誘拐。ネタとしては「世にも奇妙」でドラマ化してそうな感じ。P72、近頃の…

地には平和を(小松左京、角川文庫)

昭和55年初版の古本。新刊案内チラシが入ってて(!)、ある意味黄金時代なんでしょう、小松左京の単行本が20冊くらい案内されてます。あと、映画「復活の日」近日公開!とか書いてあります。すげぇ。 「地には平和を」・・・小松御大としてもかなり思い入れのある…

月よ、さらば(小松左京、ハルキ文庫)

ショートショート全集の2。近所の本屋でちっちゃな小松左京まつりをやってたので支援(買い支え)。 1960年代に「サンケイスポーツ」に書かれたものが中心ですが、それ以外の作品の方が比較的面白い。当時の通俗やニュースを下敷きにしてるはずですが、あん…

さよならジュピター 下(小松左京、ハルキ文庫)

下記の続き。 ブラックホールが接近中というのが判明するまでにえらく時間が掛かりますが、それ以降は急展開。「プロジェクトX」ってNHKの番組名はなにか既視感があったんですが、これでしたか。 ところで、全体的になんかえろくないっすか?さよならジュピ…

さよならジュピター 上(小松左京、ハルキ文庫)

極めて個人的な小松左京まつり継続中。 読むのは2回目。映画もテレビで見たはずですが、全然記憶にありません。 まだ序盤ですが、徐々に思い出してきました。けっこうキャラが多くて、あとで突然活躍しだすパターンがあったと思うので、「主な登場人物一覧」…

果しなき流れの果に(小松左京、ハルキ文庫)

極めて個人的な小松左京まつり開催中。 その昔に読んで、前半は面白かったけど後半はヴィジョンが壮大すぎてワケ判らんかった、という印象しか覚えていなかった本。内容はさっぱり覚えてなくて。先ごろ「ディアスポラ」を読んだときの感触が似てて、あれが読…

日本沈没 第二部(小松左京+谷甲州、小学館)

映画観てきました!凄いです!富野由悠季によく似た坊さんが出てるなと思ったら本人でした!や、そこはどーでもいいですか。とりあえずスクリーンで観とけって感じです。 パンフにも書いてありましたが「さよならジュピター」だと思ってた方がいいのかも。あ…

私の履歴書(小松左京、日本経済新聞社)

本じゃないけど(^^;)。日経新聞終面の、1ヶ月かけて一人の有名人の自叙伝を描くという連載モノです。「日本沈没」再映画化にちなんでの登場のようです。いつ公開だっけ? 子供時代の回想からもう博覧強記ぶりが止まりません。すごいなぁ。

日本沈没 下(小松左京、光文社文庫)

いやー、すごい小説を読みました。ものの見事に日本は沈みました。つーか、沈んだところで終わりというのもなかなか壮絶。災害SFなんですな。「復活の地」「太陽の黙示録」はどっちかというと災害後の復興に重きが置かれていたわけですが、これも阪神大震災…

日本沈没 上(小松左京、光文社文庫)

「復活の地」や「太陽の黙示録」あたりを読んで以降、読みたかった作品。じつは今まで読んだことないし、映画も見たことなくて。書店をいくつか回りましたが、入手にいささか難儀しました。初版が73年で、95年の阪神大震災のときに光文社文庫になったようで…