果しなき流れの果に(小松左京、ハルキ文庫)

極めて個人的な小松左京まつり開催中。
その昔に読んで、前半は面白かったけど後半はヴィジョンが壮大すぎてワケ判らんかった、という印象しか覚えていなかった本。内容はさっぱり覚えてなくて。先ごろ「ディアスポラ」を読んだときの感触が似てて、あれが読めたんだから「果しなき〜」も読めるんじゃないかと思って再読にチャレンジしてます。
序盤は現代劇で、謎の提示がたくさん。中盤に差し掛かって、サイボーグ009の「移民編」および「時空間漂流民編」っぽいなー、と思いながら昔読んだことを思い出しました(ちょっとメタな感想^^;)。あとは「幼年期の終り」の風味も。日本が沈没した世界の、25世紀の日本人達も出てきました。
さて、この先がワケ判らなくなるか、すんなり読めるのかってとこですな。
・・・読了。
壮大なヴィジョンは、ほんとに最後の最後だけで、充分楽しめました。役小角も果心居士もルシフェルもみんな超未来人だったんだよ!な、なんだってー!って感じで。でもやっぱりキャラと時代とが錯綜してるので、もう一回読み返します。
これが読めたんだから次は「虚無回廊」か「終わりなき索敵」(谷甲州)でも読み返してみようかとか考えてます。

果しなき流れの果に (ハルキ文庫)

果しなき流れの果に (ハルキ文庫)