レフト・アローン(藤崎慎吾、ハヤカワ文庫JA)

火星つながり、というにはだいぶ殺伐とした感じ(表題作)ですが。「クリスタル・サイレンス」の外伝2編を含む短編集。主人公が絞れてる分、だいぶ読みやすくなってます。
「猫の天使」はいい猫SFですな。ヒトには見えないものが見えている、というのをストレートに脳SFとして描いてます。
あと非人間型宇宙人類を描く「コスモノーティス」。主人公を「君」で呼ぶというのは違和感ありますが、面白い方法だなーと。手紙?みたいな解釈で。

レフト・アローン (ハヤカワ文庫JA)

レフト・アローン (ハヤカワ文庫JA)