攻撃衛星エル・ファラド 下(谷甲州、中央公論社C-NOVELS)

下記の続き。舞台は移って火星衛星軌道フォボス。地平線ならぬ「火平線」とか、新鮮な響きだなぁ。火星往還機のイントレピッドIVを、月往還船の同III改「センチネル・マン」が火星まで追いかけます。
主人公広沢鋼次中佐はフォボス駐在武官で、ハスミ大佐の曾孫。P116、反乱の疑いのある上官に銃を突きつけておいて「面倒くさくなったから撃っちゃおうか」とか考えてる、さすがに血筋だなぁと笑えます。P93の挿絵なんぞはどこのキャプテンフューチャーかと思うダンディさ。ハスミ大佐も若かりし頃はこんなだったでしょうか。
軌道傭兵シリーズの21世紀100年史もこれでおしまい。次は、ブラッドベリ火星年代記が復刊されてたようなので火星つながりで読んでみようかなと。