蛍女(藤崎慎吾、ハヤカワ文庫JA)

序盤。
東京近郊のやや因習めいた山村で、森の中の廃屋でピンク電話が鳴り響きます。背中から感じる無数の視線。う〜、なんか和製ホラーな感じ。苦手なんだけど、引き込まれてしまう筋書きです。
「ハイドゥナン」の前日譚だそうなので、分量からしても単なるホラーでは終わらないでしょう。終盤にはとんでもないところへ連れてってくれるでしょうと期待して。
・・・読了。
いいね。森ノ神、巫女、落ち武者などなどの怪奇に科学で挑む若き学者先生。伝奇SFの王道です。ナウシカ思い出しました。ちょっとほんわかする展開もあったり。
東北もここんとこ地震続きなので、山神様がお怒りなんじゃろうかとか、あんまり思わないけど(^^;)。
これを下敷きに「ハイドゥナン」で大風呂敷が広がるわけですね。忘れた頃でもあるので読み直すことにします。

螢女 (ハヤカワ文庫JA)

螢女 (ハヤカワ文庫JA)

追記。赤塚不二夫訃報より、河井英里訃報の方がショックだわ・・・。