ストーンエイジCOP 顔を盗まれた少年(藤崎慎吾、光文社文庫)

極めて個人的に、惜しい作家であるところの藤崎慎吾。新書版で古本屋でもなかなか見つからなかったのが文庫化されたので、ホイホイと。三部作として完結させるみたいです。
・・・中盤。
ヒトクローン以外は概ねライフサイエンス解禁となった近未来日本。コンビニで遺伝子改造が行え、民営化された交番業務も請け負ってます。アボリジニっぽい主人公が記憶喪失でも交番勤務できるって、すごいおおらかな時代だ。ご都合主義でもありますが(^^;)。
豊富なアイデア、ガジェット、細かい背景描写など引き込み力は相変わらず強力。あとは落しどころかなー。

ストーンエイジCOP―顔を盗まれた少年 (光文社文庫)

ストーンエイジCOP―顔を盗まれた少年 (光文社文庫)

・・・読了。うーん、やっぱり惜しかった。続刊を待ちます。
以下ねたばれ。
完結してません。猿の幻覚とか自称ジャーナリストの李とか、ネトゲストーンエイジ」とか、そもそも主人公の滝田の容貌と記憶喪失とか、謎が積み残したままで。
一応ET、ヒトブタにまつわる事件にはケリがついたような気がしますが。ちょっと終盤のアクションが大雑把というか無計画というかハリウッドすぎるというかライダー怪人っぽいというか。