ゾーイの物語 老人と宇宙4(ジョン・スコルジー、ハヤカワ文庫SF)

老人と宇宙の最終巻。
大筋は第3巻と同じ時間軸で、視点が少女ゾーイに変わってます。
このシリーズは皮肉というかユーモアというか諧謔というか掛け合い漫才というか、内田昌之という翻訳者ですが、そうとう英語と日本語に達者な人なんだろうなーと思います。
少女の一人称文体ということもあって、とにかく読みやすい。まずはそこ。

ゾーイの物語 老人と宇宙4 (ハヤカワ文庫SF)

ゾーイの物語 老人と宇宙4 (ハヤカワ文庫SF)

・・・終盤。以下ねたばれ。
けっこう第3巻の中身を忘れてる(^^;)ので、狼男のくだりとか(ねたばれ)が死んじゃうところとかがショッキングで、切なくなってきます。詩をじっさいに小説の中に繰り込むって珍しいっていうか難しいと思うけど、あって良かった。