MM9(山本弘、創元SF文庫)
やばい。面白い。なんだこのワクワクは。
・・・追記。
他の書評でよく引き合いに出されてた「海の底」(有川浩)を読んでみようと思いました。
- 作者: 山本弘
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2010/06/25
- メディア: 文庫
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1ページ目から「ハイ、ダリョウ」で吹き出しました。
だんだんと怪獣の正体がつかめてくる、ここまでのヒキが圧倒的で、ぐぐぐっと引き込まれますね。まぁ正体は群体だったので絵的には今ひとつ。
読み終わってみると、怪獣の(脳内の)絵的には、最後のキングギドラ以外はいまいちパッとしない感もありますが。全裸巨大幼女ヒメのテレビ中継にモザイクがかかるってのも笑ったなぁ。ドラマ化されるので、この辺どう見せてくれるのかが楽しみ。
あとは、もうちょっと長編シリーズでも良いなと。気特対の各キャラフィーチャーが欲しい。てゆうか考えてあるよね、これは。描いてないだけで。
欲をいえば、クトゥルーとヤマタノオロチを組み合わせるってネタは少々食傷気味なので、もうひとひねり欲しかったです。せっかくなので、アクション描写をもっと濃密にして欲しいです。
この世界ではゴジラとかウルトラマンとかの怪獣映画ってどうなってるんかな?というのが読みながら引っかかってたワケですが、彼らの世界が改変された結果が我々の生きているこの世界、というオチがお見事。