本格ミステリ'10(本格ミステリ作家クラブ 選・編、講談社ノベルス)
2010年本格短編ベスト・セレクションだそうです。あんまミステリには関心ないですが、小川一水だけを目当てで購入。
本格ミステリ’10 二〇一〇年本格短編ベスト・セレクション (講談社ノベルス)
- 作者: 本格ミステリ作家クラブ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/06/08
- メディア: 新書
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- 星風よ、淀みに吹け(小川一水) ・・・月面基地向け閉鎖環境訓練施設を密室と解釈するクローズドサークルもの。なんだかんだでライト・スタッフ。読後感が良いよ。
- サソリの紅い心臓(法月綸太郎) ・・・オリオンとさそり座の見立て殺人。
- 札幌ジンギスカンの謎(山田正紀) ・・・なんだそりゃ、そりゃねーわ。って読後感。トリックとかは強引でお粗末な感じを受けますが、文章自体がトリッキーで面白い。北上、北斗、十和田、衣川とかこじつけ力がすごい。
- 佳也子の部屋に雪ふりつむ(大山誠一郎)
- 我が家の序列(黒田研二) ・・・リストラ中年と家族と、犬。いい話だ。小川一水は別として、収録作の中では一番好き。
- <せうえうか>の秘密(乾くるみ) ・・・高校を舞台にしたミステリって先入観で、やっぱり子供が人殺しとか見るの、良くないよ。とか懸念してましたが、チームで暗号解読で、ほんわか。シリーズ物なのかも。
- 凍えるルーシー(梓崎優) ・・・すごいラスト一行。ヴァンパイア?ものだったのか?
- イタリア国旗の食卓(谷原秋桜子) ・・・グルメ探偵イタリアン。