天冥の標II 救世群(小川一水、ハヤカワ文庫JA)

下記「〜アンヴェイル」とは別人じゃないかと思うような筆致。
・・・序盤。
未来日本から始まって感染防疫を描きます。ちょっと前に読んだ「エピデミック」(川端裕人)とも通じるものがありますが。第1巻の感じからするとこの疫病で地球人類絶滅すると思うので、その過程や葛藤を描くんだろうなーと。「復活の日」(小松左京)の前半のような。

天冥の標 2 救世群 (ハヤカワ文庫JA)

天冥の標 2 救世群 (ハヤカワ文庫JA)

・・・まだ序盤。以下ねたばれ。
フェオドール登場。おおー。んんー、コダマがカドム?
ということは、一応対抗薬も出来るんだろーか?冥王斑は地球では制圧出来るのかな?あるいは共存?面白くなってきましたよ。
・・・第2章。
涙で感染ってのはなんか、来るものがあるなぁ。女子高生會澤千茅の物語はちょっと前の短編「白鳥熱の朝に」を思い出しつつ。
イントロンに潜む怪物ってのは梅原克文の「二重螺旋の悪魔」かな。
・・・読了!
面白かった!
チカヤをめぐる物語は、救いが無いわけではなかっただけにひどい展開が続きましたが、あさっての方向で強くなっていくのがなんか感動的。CVは小清水亜美がいいと思いました。で、これが咀嚼者のイサリになっていく?のか?それともパラレルワールドのような何か?OTIの試験管?
えーと。
まとめておくと、六本足のクトコト由来のの冥王斑ウィルスとフェオドールダッシュコンピュータウィルス(ダダー?になる?の?ええ?)とは無関係ですよね。OTIもなん勢力か出てくる感じか。第4章の「エンクロージャー」ってタイトルでサイボーグ009神々との戦い編の「われら ひつじ むれ つどう」を思い出したり。
アクリラとかメイスンのリリー、エランカ議員、ラヴァーズとかの要素は今巻では出てなかった気がする(ジョプとかカナコが相当する?)ので、それらは3巻以降かな。ううう、楽しみなんですが。