グイン・サーガ30 サイロンの豹頭将軍(栗本薫、ハヤカワ文庫JA)

なんだこりゃ?って感じで前巻までとぜんぜん毛色が違います。口絵からしてギャグとまではいきませんが、コメディやってます。なんぞ心境の変化でもあったんでしょうか。楽しくて爽やかなグイン・サーガ(^^;)。
見せ場は、久々のプロレス、というよりは相撲に近い御前試合かな。

以下ねたばれ。
強敵と書いて「とも」と読む、そんな関係をグラチウスからやや一方的に結ばれます。これは実に予想外。結局グラチウスもアウラのなんたるかは知らないみたい?なんだけど。
アキレウス帝もシルヴィア皇女もツンデレでした。翻弄されるグインがなにやらかわいい。というか豹頭なりに表情が出るようになったなーと。ピクサーのCGあたりで描かせても面白いかもしれない。
ダルシウス将軍はよいキャラでした。侍爺さんはかくあり、かく去るべし。合掌。