無限記憶(ロバート・チャールズ・ウィルスン、創元SF文庫)

08年11月に読んだ大傑作「時間封鎖」の続編。
前作は主人公の一人称という語り口がいい感じだったのですが、今回は三人称。書評も見た感じ、期待値はやや抑えて読み始めます。
・・・中盤。
登場人物多い?のか? 把握できなくなってきました。あと、前作の内容を思いのほか忘れてたので、あの人が前作のあの人だったとは気付かなかった(^^;)。
謎がどんどん積み上がっていきます。
アイザック少年やスリーン・モイに比べると、リーサとタークが少々キャラが弱い気がします。なんとなく「エウレカセブン」っぽいつくり?とか。
・・・読了。
うむ、エウレカセブンでだいたい合ってました。

無限記憶 (創元SF文庫)

無限記憶 (創元SF文庫)

以下ねたばれ?
なその列挙およびエウレカ関連。
新惑星に降る灰はトラパー相当ですな。スカイフィッシュみたいなのも飛んでるし、ラストは地面からでかいきのこが生えてくるし。第4期コミュニティの思惑とおそらく人体実験については、ヴォダラクエウレカ(人間側が創造する対異星人インタフェイスなわけですが)相当かなと。
積み残しの謎としては、仮定体も40億年を経てなにか変化しているのか、火星人は何を考えてるのか、リーサの父親はなにをやったのか―など。新世界も、変わり果てた未来の地球というオチかと思いきや、そこはスルーされてました。まだ書かれてもいない第3部では出てくるのでしょうか。