鉄の神経お許しを 他全短編(エドモンド・ハミルトン、創元SF文庫)

キャプテン・フューチャー全集11、最終巻になります。
いやー、長かった。第1巻とかは全然覚えてないですね(^^;)。ま、その時楽しかったので良し。つくづく雑誌連載エンターテインメントだったんだなぁと思います。

  • 太陽の子供たち・・・P101からの太陽内の描写がすごい。こりゃ詩ですなぁ。
  • 衛星タイタンの<歌い鳥>・・・脳だけとなって数十年を生きてきたサイモン・ライトが再び肉体に還るという筋書き。なんかイーガン的? すげぇSFです。全体的にもSF、文芸としてのクオリティ高いですよ?この短編集。
  • 鉄の神経お許しを・・・グラッグのべらんめぇ口調と炭鉱節(?)がすごい(^^;)。
  • もう地球人では・・・1991年に小惑星で遭難した男の見る未来のディストピアユートピア。いい読後感です。
  • <物質生成の場>の秘密・・・科学は万能、科学者は神にもなれる。だけどちょっと待てよ、それでいいの?という読後感の今作がほんとの最終エピソードのようです。書かれたのが1950年代、戦後ですから、SFと科学に求められるものが変わったんでしょうねぇ。