天涯の砦(小川一水、ハヤカワSFシリーズJコレクション)

なんか読みたい本が漫画も含めて大量に発売されました。まずは小川一水の最新刊のこれ。
月へ漂流を始めた宇宙ステーションを舞台にした密室サバイバル群像劇。基本的には「復活の地」系統の小川一水節です。あとは、ひと癖あって感情移入しづらい(^^;)キャラクターたちと、ちょっとしたフーダニット系ミステリ、技術的描写のディテール・・・あたりでちょっと前に読んだ「火星縦断」と似た歯ごたえです。
事故の原因はステーションの「軸受」なのですが、やっぱ目の付け所がガテンな一水節。少し前、閉館直前の秋葉原交通博物館に見学に行きましたが、そこの展示で軸受って技術は案外大変なんだなぁと感じ入ったばかりなのでした。

天涯の砦 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

天涯の砦 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)