ここがウィネトカなら、きみはジュディ(大森望編、ハヤカワ文庫SF)

SFマガジン創刊50周年記念アンソロジーの第2弾で時間SF傑作選。テッド・チャン目当て。

ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)

ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)

以下ねたばれ順不同。

  • 商人と錬金術師の門(テッド・チャン) ・・・ほんとにアラビアンナイトに含まれてそうな、スタンダードな因果応報で、安心して読めました。
  • ここがウィネトカなら、きみはジュディ(F・M・バズビイ) ・・・シャッフル的に時間を行き来するって設定で、とっつきが難しかった。
  • 彼らの生涯の最愛の時(イアン・ワトスン&ロベルト・クアリア) ・・・今のところこれが一番面白い。マックトイレでタイムリープ(^^;)。そして無限ループ。いい馬鹿SF。
  • 去りにし日々の光(ボブ・ショウ) ・・・この不仲の夫婦がその後どうなったのか、を考えさせられます。ガラスの厚みが10光年とか、光を光のまま貯めこむ技術って、太陽光発電的な意味で、欲しいなぁ。
  • 時の鳥(ジョージ・アレック・エフィンジャー) ・・・アレキサンドリアで出会い系ってのは面白かったけど。
  • 世界の終わりを見に行ったとき(ロバート・シルヴァーバーグ) ・・・確かに世界が終わってる(^^;)。時間SFってのはウェルズ以来の下地があるだけに、ここまでひねらないといけないのかと。
  • 旅人の憩い(デイヴィッド・I・マッスン) ・・・主人公の名前が長くなる。
  • いまひとたびの(H・ビーム・パイパー) ・・・実にスタンダードなタイムリープでした。1947年の作品。パイプは確かに喫いたくなるかも。