グイン・サーガ58 運命のマルガ(栗本薫、ハヤカワ文庫JA)

ヴァレリウスが前半で魔道士らしいところを見せつつも、後半はナリスべったりでちょっとヤな感じ。
末弥純の絵は健康的で非常によろしいのですが、既に天野イメージで「人ではない何か」になってしまったナリスについては、ちょっと末弥ナリスは人間的でありすぎるような違和感。挿絵って重要ですなぁ。
イシュトヴァーンの描く三国鼎立のかたちは、これが破れると分かってるだけに痛々しいものがありますな。いつ、どのように敗れるのかが見ものということか。

運命のマルガ―グイン・サーガ(58) (ハヤカワ文庫JA)

運命のマルガ―グイン・サーガ(58) (ハヤカワ文庫JA)