天冥の標 I メニー・メニー・シープ 上(小川一水、ハヤカワ文庫JA)

時間が取れなくてなかなか読み進められません。
序盤はやっぱりラピュタナウシカあたりのスチームパンクな宮崎アニメっぽいイメージで。いい加減たとえが古いとは思いますけど。小川一水の既刊で言うと「復活の地」「導きの星」が今のところ感触が似てますかね。
全10巻予定の大長編だそうなので、上巻なんて序盤も序盤。ひょっとしたら皆殺しエンドもありかなーとか頭の片隅に置きながら読んでいますが。フェオドール(ロストテクノロジーのロボット)あたりは生き抜いて欲しいなぁ。

・・・読了。以下ねたばれ。
中盤からカドム、アクリラがあまり出なくなって、群像劇に持っていくのかーと。どう結び付けていくのか不明ですが、まだ序盤、顔見世興行みたいなもんだし。
謎がどんどん積み上がっていきます。
ヒトだけでも普通の人間のほかに電気体質人間(エルフみたいな?)、セクサロイド、昆虫型知的異星人、咀嚼者(プレデターみたいな?)、ロストテクノロジーの大小のロボット類(メイドロボからラピュタのセラミックロボ、モビルスーツ大まで。ひょっとしたらイデオン級も?)などが出てきます。
小川作品だと、背景に膨大な設定を用意しておきながら作品上ではほんの氷山の一角しか示さないというかたちを(とくに最近の短編では)よく感じるのですが、今回は10巻でまとめあげるんだろうかなー。