グイン・サーガ VII 復讐(栗本薫、早川書房)

前半「クリスタルの反乱」
前巻ラストでクリスタル蜂起が成ったという報告で終わってるわけで、まぁ安心して読み進めるわけです。
騎士団の登場など、反乱の描写あたりはなんか芝居がかってるなーと思っていたら、この巻のあとがきでも舞台のことや衣装についても触れてるし、その辺を意識して書いてたのかもしれません。
あと、リギアがいい女でした。カースロンは妙に憎みきれない、いっそかわいそうな奴だったので。
後半「復讐の女神」
タイトルからしてアムネリスの復活劇とは予想が付くものの、そこにいたるまでの振れ幅がものすごいことになってます。これアニメ化できんのか?演技大変だぞ。

グイン・サーガ7 復讐

グイン・サーガ7 復讐

以下ねたばれ。
すごい復活でした。「天城越え」というか歌舞伎・浄瑠璃の世界というか、昭和の女って感じです。お岩さんが生きながら化けて出るような。複雑な女心だわー。
あとイシュトヴァーン。こいつまでアルド・ナリスの引き立て役にされてしまうとはー!