グイン・サーガ V 紅蓮(栗本薫、早川書房)

あとがきが。あとがきがすごい。
前半「紅蓮の島」
ミアイル公子の場面はバラが散るような、少女漫画ふうの絵柄が脳内に浮かびます。
かと思うと、グイン一行に話が戻ると脳内ビジュアルはベルセルクふうの重厚な劇画調。孤島の冒険とSF?、イシュトヴァーンとリンダの恋模様、そして上陸。世界の北の果てから南の果てまで駆け足で回った感じで、有為転変の激しい章でした。
後半「死の婚礼」
陰謀が。アルド・ナリスは当然として、他にもいくつかの勢力がそれぞれの思惑で張り巡らしてて読み解くのが難しくなってまいりました。
婚礼のシーンとかで、とにかく洋服の描写が細かくて、しかし知識がないのでよく頭に描けない(^^;)。これ読んでてFSSをしきりと思い出すのも、そうした服装の描写によるのかもしれません。
あれ、そういえばこの巻グイン出てなくないか?

グイン・サーガ 5 紅蓮

グイン・サーガ 5 紅蓮

以下ねたばれ。
しかしアストリアスもアムネリスもキャラすっかり変わっちゃったなぁ。復活はあるのか?なさそうですが(^^;)。
さて。アルド・ナリスがこうもあっさり死ぬわけはないとは思ってましたが、まだ裏がありそうで。魔法アリの世界でミステリ要素をどう解いていくのか、楽しみですな。ハウダニットは魔法世界じゃ通用しませんので、フー、あるいはホワイダニット方面で。