灼熱の竜騎兵シェアードワールズ レインボウ・プラネット（小川一水、EXノベルズ）

下記と同様、田中芳樹の小説世界を下地にしたシェアードワールドもの。とはいえ「灼熱の竜騎兵」は読んだことないので、単に小川一水の長編SFとして読んでます。
宇宙移民の独立戦争というのは、ガンダムをはじめSFの古典テーマでもありますが、これは小川一水らしく、まとめ方が結構キレイ。敵も味方もクレバーで、戦闘や陰謀もありますが、この手のレジスタンスものにありがちな狂信的/躁鬱的/投げやりな感じはほとんどありません。
もう時効でしょうのでねたばれします。太陽光集光ミラー兵器といえば我々の世代で言えば「ソーラーシステム」ですが、小川はガンダムを観たことないらしいと読後に知り、その独創性に驚嘆しました。

レインボウ・プラネット―灼熱の竜騎兵シェアードワールズ ( EXノベルズ)