Twelve Y.O.(福井晴敏、講談社文庫)

忘れた頃に読み直そうと思ってた福井晴敏デビュー作。
中年と少女と少年の3人バディものを横軸に、縦軸はテロと陰謀。
「川の深さは」よりも冗長さが抜けて、読みやすいです。しかし、反体制側のほうに肩入れしてる印象があるのに、主人公側はなんだかんだで保守・体制側にあって、しかもそれがゆえに逆境に苦しめられるいう構図。福井氏の執念みたいなものも感じますね。
例えば「戦える自衛隊」海兵旅団構想なんてのは、かなり本気で考えてるんじゃないかと思うし、共感する部分も多かったりするんですが。
ガンダムよりは、綾波やシロツグなどガイナックス風味かな。

Twelve Y.O. (講談社文庫)

Twelve Y.O. (講談社文庫)