導きの星 I 目覚めの大地(小川一水、ハルキ文庫)

忘れた頃に読み直そうと思ってた小川一水の大長編。とくに目ぼしい新刊もないタイミングだったし。
宇宙進出した人類が他の異星人を文明化するという、モチーフとしてはやや古典的。箱庭シミュレーション的スペオペでありつつ異種族ボーイミーツガールでもあります。パーパソイド(アシストロボ)3人が可愛いけど性格的に極端なので、むしろスワリス(ネズミ系宇宙人)が可愛く見えてくるという(^^;)。
第1巻の時点では人類進化および人類史をなぞる感じで、道具、言語、火、鉄器、航海と貿易あたりまで。戦乱オチ?みたいな。
これが4巻の頃には壮大な大風呂敷が広がっていきます。なんというか風格が出てくるんですよね。「竜の卵」「造物主の掟」あたりを思い起こしながら読んでいきます。

導きの星〈1〉目覚めの大地 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)

導きの星〈1〉目覚めの大地 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)