エスパイ(小松左京、角川文庫)

昭和52年(1977年)刊行の古本。書かれたのは昭和39年(1964年)という小松御大の第3長編。
超能力者で国際諜報組織だからエスパイ。安直です(^^;)。当時は斬新だったのかもしれませんが、そういえば「レーザー」を詳しく解説していたなぁ。
かなりアクションも多めで、ベルリンの壁とか米ソ軍縮とか国際社会情勢の描き込みもいつもながら濃密です。
読みながら「幻魔大戦」とか「絶対可憐チルドレン」をちょっと思い出したり。テレポーター最強。

エスパイ (角川文庫 緑 308-14)

エスパイ (角川文庫 緑 308-14)

以下ねたばれ。
「ワープ」が耳慣れない言葉として紹介されてました(^^;)。スタートレックやヤマトはまだ作られてなかったのかな。あと宇宙の広がりが100億光年とか、下記「宇宙創成」の感じでは64年当時最新の理論値なのではないかと。うーむ、すごい。