ブラッド・ミュージック(グレッグ・ベア、ハヤカワ文庫SF)

下記「宇宙消失」に続き、また読み終わるまで半月くらい掛かりそうな本を選んでしまいました。
ちょっとホラー分が強めですが、読了後にとんでもないところへ連れて行ってくれる超名作SF。
・・・中盤。
バイオホラーとして始まった物語がp154で頂点を迎え、社会パニックものの様相を強くしてきます。北米最後の人類とか自己献身的な博士ってくだりは小松左京っぽい。昔読んだときはアイデアに翻弄されてましたが、ちゃんと人間ドラマが描けてる小説だったんですねぇ。
・・・読了。
p288で遂に情報力学が登場。観測問題だけど量子論的でなく、どっちかつーと「神々自身」(アシモフ)に近い物理法則的な世界の革新。人類補完計画みたいなもん(順序逆)ですが、なんでか視線があったかくていい感じ。

ブラッド・ミュージック  (ハヤカワ文庫SF)

ブラッド・ミュージック (ハヤカワ文庫SF)