渚にて―人類最後の日―(ネビル・シュート、創元SF文庫)

初読み。とはいえ粗筋や書評、パロディ作などを見聞きしているせいですっかり読んだ気になっている作品って多いもんで、これもその一つ。小松御大の「復活の日」や名作エロゲ「終末の過ごし方」あたりをインスパイアした作品のようです。
書かれたのが1957年、奥付をみると1965年初版で、既に50版。不朽の名作ってやつでしょう。しかし訳が読みづらい(^^;)。
序盤、核戦争で崩壊しつつある文明の中、かえって淡々とした日常が描かれていきます。
・・・読了。
感情移入という点でいえば、脱走した水兵や呑んだくれの名士の方に魅力を感じますが、それでも主人公たちの取った人の尊厳?を最後まで貫くという態度が美しいですねー。オーストラリアを舞台にイギリス人が書いた物語だというのも大きい気がします。

渚にて―人類最後の日 (創元SF文庫)

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終盤、思い出したのはベーダー氏から紹介された良作漫画。じんわりと切ない感じで。
夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

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