グリュフォンの卵(マイクル・スワンウィック、ハヤカワ文庫SF)
方々で評判が高かったので手を出してみた短編集。ですが、うーん、よくわからん。
翻訳の問題も多少あろうかと思いますが、「落としどころはどこだろう?」とか考えあぐねてるうちに終わっちゃうケースもありまして。2回読んだら案外すんなり読めました。
- 「ギヌンガガップ」ブラックホールで超光速で異星知性体とコンタクト。だけど人格転送の哲学的なところがメイン。
- 「グリュフォンの卵」月開発用サイボーグとテレプレゼンスあたりがメインガジェットかと思いきや、地球壊滅や都市パニックも起きるし、かなりネタが多くて眩惑されます。最終的にはいわゆる「人類の進化・変容」テーマに持っていくとは全然思わず。
- 「死者の声」似たようなアイデアはたくさんありますが、遠い惑星でなくて木星の衛星イオだというのがちょっと親近感あります。や、充分遠いけど。収録作の中ではストレートで読みやすく、一番好きかも。
- 作者: マイクルスワンウィック,Michael Swanwick,小川隆
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/04
- メディア: 文庫
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