エミリーの記憶(谷甲州、ハヤカワ文庫JA)
初期短編集。非宇宙SFものだけ集めたものだそうです。
- 「逝きし者」かなり初期の86年と収録作では一番古い作品。でもレティシアとか航空宇宙軍陸戦隊なんて言葉も出てきます。並行して書かれてたのかも?
- 「ぼくの街」〜「エミリーの記憶」〜「L」谷甲州らしくない(^^;)いいお話。それまでの斬った張った呑む撃つ買うの世界と打って変わってほのぼのボーイミーツガールSF。エミリーは少しえろいけど「エリコ」ほどじゃないし。
- 「10年の負債」筋書き自体はあまり好きじゃない(つか、身につまされる)んですが、同じ10年でも20代と40代とでは「レート」が違うので、利ザヤが生じるってアイデアは面白い。喪黒福造あたりがいい商売してそうな。
- 「響子と陽子」〜「消えた女」ちょっとミステリ。かの名探偵、榎木津礼二郎と似た超能力ですが、性格は全然似てませんね(^^;)。
- 作者: 谷甲州
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/05/01
- メディア: 文庫
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