イリーガル・エイリアン(ロバート・J・ソウヤー、ハヤカワ文庫SF)

個人的ソウヤー祭り継続中。
12人の怒れる地球人たちって感じの殺人事件法廷劇。主人公の博士より弁護士の方が台詞も多いしキャラも立ってますな。面白かった。異星人とのファーストコンタクトのプロセスってのは確かに形式ばっていて、意外に役所仕事に合うのかも?とか思いました。
ま、ちょっと異星人の性格付けなどが地球人(つか西洋人)寄りだし、造形もヒューマノイドではないですが、比較的人間に近い(スターウォーズ並み?)ですし。ウルトラセブンとか野尻抱介の描きそうな、もっと異質な異星人とのファーストコンタクトでの法廷劇も面白そう。今回は刑事事件でしたが、民事訴訟で、オーバーテクノロジー知的所有権とかで係争して欲しい(^^;)。・・・知らないだけで、あるのかも?
和やかに穏健にファーストコンタクトが進む裏で実は抹殺兵器の砲門がこっちを向いていたという終盤で「断絶への航海」(J.P.ホーガン)を思い出したり。あれもアルファ・ケンタウリでした。

イリーガル・エイリアン (ハヤカワ文庫SF)

イリーガル・エイリアン (ハヤカワ文庫SF)