2005-01-01から1年間の記事一覧

帝都探偵物語8(赤城毅、光文社文庫)

パノラマ座の惨劇がサブタイ。オペラ座の怪人みたいな。この作者のこのシリーズとしては珍しく人外の者が登場しません。いつか出るだろう出るだろうと思ってたので、そーゆー意味で意外な展開でした。帝都探偵物語 (8) (光文社文庫)作者: 赤城毅出版社/メー…

新編 風の又三郎(宮沢賢治、新潮文庫)

漫画「プラネテス」に「グスコーブドリの伝記」の引用があって、機会があったら読もうと思ってました。先日盛岡に行った際に、さすがに地元作家なので本屋にもコーナーが常設されており、いい機会なので買いました。純文学や童話なんて、こんなきっかけでも…

ホミニッド―原人―(ロバート・J・ソウヤー、ハヤカワ文庫SF)

「ネアンデルタール・パララックス」シリーズの1。ファーストコンタクトで量子物理学で人類学。往年のホーガンな感じでよかった。2巻の「ヒューマン」もそのうち読むでしょう。3巻は秋発売だそうな。ホミニッド-原人 (ハヤカワ文庫SF)作者: ロバート・J.…

疾走!千マイル急行(上) (小川一水、ソノラマ文庫)

小川一水の新刊。蒸気機関車の豪華列車を舞台にした架空世界ジュブナイル。小川一水ファンタジーは文明レベルの説明が少ない気がするんですが、だいたい1次大戦くらいのスチームパンクかな、と。なかなかいいところで謎を残したまま終わってます。ま、遠か…

人工進化の秘密!/魔法の月の血闘(エドモンド・ハミルトン、創元SF文庫)

キャプテンフューチャー全集の8。 (創元SF文庫)" title="人工進化の秘密!/魔法の月の血闘 (創元SF文庫)">人工進化の秘密!/魔法の月の血闘 (創元SF文庫)作者: エドモンド・ハミルトン,野田昌宏出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2005/07/21メディア: 文庫 …

渇きの海(アーサー・C・クラーク、ハヤカワ文庫SF)

下記「銀河市民」と同じく新装版。ハインラインを読んだ勢いで「月は無慈悲な夜の女王」でも引っ張り出そうかと思ってた矢先にこれが出てたので、即買い。やっぱり月SFはいいなぁ。解説のプロジェクトX風予告編もいい感じでした。で、古い理科年表と漫画「Mo…

裏山の宇宙船(笹本祐一、ソノラマノベルス)

田舎の女子高生と宇宙船と夏休みのお話。こう書くとイリヤみたいだ(^^;)。国とか軍とかが絡んでのドタバタになるのかと期待しつつ、最後までゆるゆるーとした展開で、これはこれで楽しめました。裏山の宇宙船 (ソノラマノベルス)作者: 笹本祐一,放電映像出版…

夏への扉(ロバート.A.ハインライン、ハヤカワ文庫SF)

オールタイムベストに輝く巨匠の代表作。・・・なんですが、個人的にはさほど思い入れもなくて(^^;)。銀河市民を読んだ勢いで、昔に読んだやつを引っ張り出してきました。10年以上年の離れた娘と時を越えて結ばれるというロマンあふれる作品(^^;)。書かれた…

星界の断章1(森岡浩之、ハヤカワ文庫JA)

ギャグなのか?ギャグなんだな?星界シリーズの短編集。ゴシック体でおたく系ギャグ、明朝体で主要登場人物の過去を説き起こすという、へんな構成でした。面白かったけど(^^;)。 (早川文庫JA)" title="星界の断章 (早川文庫JA)">星界の断章 (早川文庫JA)作者…

銀河市民(ロバート.A.ハインライン、ハヤカワ文庫SF)

スペオペ小公子。ジュブナイルだそうですが、当時のアメリカの子供はこんなブルジョワ法廷劇を読んで育ったのかー、とか思いました。銀河市民 (ハヤカワ名作セレクション ハヤカワ文庫SF)作者: ロバート・A・ハインライン,野田昌宏出版社/メーカー: 早川書房…

TOKYO WAR(押井守、エンターブレイン)

劇場版機動警察パトレイバー2のノベライズ。久々に買ったハードカバー。地味です。ストーリー、台詞もほぼ映画そのままだと思う。もうちょっと、柘植(主犯ね)の動機とか思想背景の薀蓄話とか事件の準備、事件後の処遇といった、小説ならではの展開がある…

後宮小説(酒見賢一、新潮文庫)

アニメ「雲のように風のように」の原作。ストーリーは、ほぼあの通りで、若干えろ味を付けた感じ。や、順序が逆か。初めて読みましたが、書き方自体が歴史小説のパロディになってるという構成がなんか不思議な感じで面白かったですね。後宮小説 (新潮文庫)作…

海を見る人(小林泰三、ハヤカワ文庫JA)

はじめて読む小林泰三のSF短編集。計算はできないので(TT)ファンタジーとして楽しみました。表題作では「2001夜物語」の「愛に時間を」を思い出したり。女性キャラが「鈴の声」って描写があって、それ以降、脳内で能登麻美子の声で聞こえてたり。ダイソン殻…

アース・ガード ローカル惑星防衛記(小川一水、ソノラマ文庫)

小川一水の昔の本。ちょっと前に新幹線の帰路用にアキバで買い、新幹線で読みながら眠ってしまい、そのまま行方不明だったものが発掘されました。小川一水のSFとしては、面白くない部類に入ります。若気の至りな感じ。最初にこれ読んじゃった人は「第六大陸…

日本沈没 下(小松左京、光文社文庫)

いやー、すごい小説を読みました。ものの見事に日本は沈みました。つーか、沈んだところで終わりというのもなかなか壮絶。災害SFなんですな。「復活の地」「太陽の黙示録」はどっちかというと災害後の復興に重きが置かれていたわけですが、これも阪神大震災…

日本沈没 上(小松左京、光文社文庫)

「復活の地」や「太陽の黙示録」あたりを読んで以降、読みたかった作品。じつは今まで読んだことないし、映画も見たことなくて。書店をいくつか回りましたが、入手にいささか難儀しました。初版が73年で、95年の阪神大震災のときに光文社文庫になったようで…

星空の二人(谷甲州、ハヤカワ文庫JA)

谷甲州の宇宙SF短編集。「SFバカ本」に収録されてた2編が浮いてる気もしますが、これはこれでOK。何が何でも生き残るとか、俺は駄目でも子孫だけでもとか。それを考えるのは人間とは限らんのですが、極限の生々しさがありますなぁ。別の意味でえろい短編揃…

宇宙囚人船の反乱/異次元侵攻軍迫る!(エドモンド・ハミルトン、創元SF文庫)

キャプテン・フューチャー全集の7巻。ちょっと間が空きましたねぇ。囚人護送船がハイジャックされるという「コン・エアー」みたいな話でありつつ、遭難してなんにもない小惑星で宇宙船を作るという「特攻野郎Aチーム」みたいな話。うーん、アメリカンスピリ…

まかでみ・らでぃかる2(榊一郎、ファミ通文庫)

借りた本。これで一通り読み終える感じなので、あとで返します>某氏。いつになるか分からんけどな(TT)。2話目で、エーネが毒牙に掛からなかったのには心底安堵しました。結局このシリーズはエーネ一筋のよーです。>私まじしゃんず・あかでみいも含めて、…

まじしゃんず・あかでみいV 雪原沸騰!?(榊一郎、ファミ通文庫)

借りた本。本編では最新刊。まだまだ続きそう。戦うエーネ、ちっこいエーネ、でかいエーネ。もうね、いいわ。年甲斐もなく萌えです。まじしゃんず・あかでみいV 雪原沸騰!? (ファミ通文庫)作者: 榊一郎,BLADE出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2004/…

まかでみ・らでぃかる1(榊一郎、ファミ通文庫)

借りた本。下記まじしゃんず・あかでみいの外伝短編集。発行順だと、4巻の次がこれ。榮太郎フィーチャーの第2話が面白かった。主人公よりキャラ立ってるし(^^;)。まかでみ・らでぃかる1 誘われちゃったんですけど。 (ファミ通文庫)作者: 榊一郎,BLADE出版…

まじしゃんず・あかでみぃIV 聖夜暴走!?(榊一郎、ファミ通文庫)

借りた本。下記の4巻。女の子がざくざく出てきて、冬コミの同人誌の修羅場とか。妄想というか、欲望というか、実に正直なシリーズですなぁ。口絵の黒服ドレスのエーネがたまらんです。まじしゃんず・あかでみいIV 聖夜爆走!? (ファミ通文庫)作者: 榊一郎,BL…

まじしゃんず・あかでみぃIII 魔王発生!?(榊一郎、ファミ通文庫)

借りた本。下記の第3巻。ハーレムなダンジョンRPGやってます。エーネはねこみみじゃなくって犬みみだったよーです。うかつ。まじしゃんず・あかでみいIII 魔王発生!? (ファミ通文庫)作者: 榊一郎,BLADE出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2003/08/20…

まじしゃんず・あかでみぃII 聖母抹殺!?(榊一郎、ファミ通文庫)

借りた本。下記の続き。ちなみに1巻のサブタイは女神降臨!?でした。「聖母」とか先輩の正体であるとか、当初思ってたより案外良く出来てるかもしれない。まじしゃんず・あかでみいII 聖母抹殺!! (ファミ通文庫)作者: 榊一郎,BLADE出版社/メーカー: エンタ…

まじしゃんず・あかでみぃI(榊一郎、ファミ通文庫)

借りた本。いわゆるライトファンタジー。5巻と外伝を借りてきましたが、まだ完結してないみたい。確信犯的にお約束で固めてあるなぁ(^^;)。無愛想武闘系ねこみみメイドのエーネがいい感じ。まじしゃんず・あかでみい I 女神降臨!? (ファミ通文庫)作者: 榊一…

俺に撃たせろ!(火浦功、徳間デュアル文庫)

借りた本。一行一行はまともなハードボイルドだけど、5行くらいつなげるととても馬鹿な私立探偵のお話。この頭の悪さ、非常識さ、傍若無人さ、わけ分からなさが、某社社長にそっくり(TT)。俺に撃たせろ! (徳間デュアル文庫)作者: 火浦功,今掛勇出版社/メーカ…

ARIEL番外編1 侵略会社の新戦艦(笹本祐一、ソノラマ文庫)

借りた本。エリアルって読んだことないんですけどー(^^;)。つか、完結してたんですね。でも、後書きがあったのでこの本は初めてでも安心。面白かった。艦隊戦、電子戦を中心に、ドッグファイトやカーチェイスみたいな描写もあって、バラエティがいいです。で…

象られた力(飛浩隆、ハヤカワ文庫JA)

どこぞでプッシュされてたのを思い出して読んでみたSF短編集。なるほどのイマジネーション。映像化しやすそうでいて、絶対に映像化できない感じです。ヒト(以外も含む)の認識や文字、記号論で世界が変容していくというテーマはちょっと食傷気味でして、読…

ナイトウィザードリプレイ紅き月の巫女(菊池たけし/F.E.A.R.、ファミ通文庫)

借りた本。TRPGのリプレイなんて読むのは何年ぶりだろう。紅き月の巫女―ナイトウィザードリプレイ (ファミ通文庫)作者: 菊池たけし,F.E.A.R.,石田ヒロユキ出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2003/11/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 40回この商…

スタータイド・ライジング 下(デイヴィッド・ブリン、ハヤカワ文庫SF)

終盤までいろいろな事件が続いて、結局いくつかの謎が放置されたままですが、久々にいいSFでした。「知性化」シリーズを読むかどうかは、今のところ不明。スタータイド・ライジング (下) (ハヤカワ文庫 SF (637))作者: デイヴィッド・ブリン,酒井昭伸出版社/…