NOVA 2(大森望責任編集、河出文庫)

書下ろしSF短編アンソロジー。とくに目当ての作家も居ませんが。

以下順不同。

  • バベルの牢獄(法月綸太郎) ・・・日本語、本という媒体を用いた叙述トリック、なんでしょうかね、すごい発想だ。別の本に収めるときはどうするんだろう。
  • 東京の日記(恩田陸) ・・・夜間外出禁止令下の六本木は面白かった。
  • クリュセの魚(東浩紀) ・・・前半のAR至れり尽くせりの火星の描写は面白かったけど。後半の彼女の出生の秘密とかは、うーん。
  • マトリカレント(新城カズマ) ・・・前半は深海叙情ファンタジーっぽいけど、後半は、うーん。龍に擬態するタコの話は面白かった。
  • 五色の舟(津原泰水) ・・・収録作の中では一番いい話。「くだんのはは」(小松左京)は戦中(戦後だっけ?)日本風景の描写がすごかったなぁと思い出しました。