宇宙創成 上(サイモン・シン、新潮文庫)

「暗号解読」など、今のところハズレのないサイモン・シン。ハードカバーだった「ビッグバン宇宙論」が改題して文庫化されましたので、ホイホイと。
序盤。
古代ギリシャコペルニクスあたりで天動説・地動説から説き起こします。既知のこととはいえ、図版も豊富だし人間関係・社会情勢のドラマツルギーも描き込まれてて、これは分かりやすい。「何故この説が受け入れられなかったのか」って学校では教わらないもんな〜。
中盤、第2章。
アインシュタインを出してからニュートンに戻るという構成がにくい。
以前ヴェルヌの小説読んだときに、エーテル宇宙論だし絶対零度の概念すらないってので驚いたし、「タウ・ゼロ」もビッグバン以前の当時最新科学知見で描かれてたのにも驚いかされたなーと思い起こしました。
・・・東京へ向かう新幹線で読了。
第3章は望遠鏡をはじめ観測系学者さんの物語。天体写真がない時代ってのがそもそも信じられませんよね。
メイドさんコンピューター軍団! 萌えないけど燃える。

宇宙創成(上) (新潮文庫)

宇宙創成(上) (新潮文庫)