時間封鎖 下(ロバート・チャールズ・ウィルスン、創元SF文庫)

面白かった!
全体的には古き佳きホーガンやソウヤーを思わせる正統派科学小説ですね。
あと「物体O」とか「ふわふわの泉」の霧子ちゃんとか「エンディミオンの覚醒」とか「ブラッド・ミュージック」とか思い出しました。

時間封鎖〈下〉 (創元SF文庫)

時間封鎖〈下〉 (創元SF文庫)

以下ねたばれ。

  • 中盤で、ある重要人物が誤射で死んでしまいます。えええ〜。死ぬとは判ってたものの、そんな死に様か〜。
  • 主要人物はみんな死にかけます(^^;)。あるいは死にます。痛そうな描写(とそれを一生懸命看護する様子、これが美しい)がこれでもかこれでもかと実に的確かつ丁寧に描きこまれてるので、なんだか感情移入しちゃいますね。
  • 中盤で「フリッカー」とか「アーチウェイ」とかの新ガジェットが出てきます。残りページこんだけで風呂敷さらに広げて、どう回収するんだよ、とか思いましたが何のことは無い、これって三部作の第1部なんですね。ま、きちんと第1部・完します。
  • スピン膜と仮定体の種明かしは一応済みました。さて、どこでもドアネットワークで次はどこへ連れて行ってくれるんでしょう。続編に期待〜。
  • あの、読み解けなかったんですかね? タイムパラドックス、あるよねぇ?これ。